同業の女将の会の研修会で明日香「万葉文化館」へ。
今回は、新元号「令和」で脚光を浴びている万葉集について、奈良県立万葉文化館主任研究員の大谷歩先生にご講義いただきました。
まずは、万葉集の基礎知識について。そして「令和」の由来となった『梅花の歌三十二首 并せて序』について教えていただきました。
令和の由来については、ネットから拾って知識として知っていたことも、講師の先生から必要なことをわかりやすく簡潔に教えていただくと、目から鱗、頭の中の霧がすかっと晴れたような・・・そして、万葉集についてもっと勉強しなければと思ってしまう講義でした。
講義で伺った内容の一部が、奈良県HPのこちら★に掲載されていました。(筆者は今回の講師大谷歩先生)・・・が、当日の講義では、もっと広く深く知識を得たように思います。
大伴旅人が記した『梅花の歌三十二首 并せて序』が、影響を受けたり参考にしたり引用翻訳したりした、王羲之『蘭亭序』や張衡『帰田賦きでんのふ』や楽府詩『梅花落』などの中国の古典についてのお話から、梅花の宴で詠まれた歌は「望郷」がテーマであり、それは奈良に向かっている作品だということ。つまり奈良がなければこの作品は生まれなかったのだと(作品が生まれた地が大宰府であっても)最後に締めくくられて、奈良県人を喜ばせて下さる先生に思わずにんまり。
講義の後は、開催中の特別展「マンガで語る古代大和Ⅱ 里中満智子『天上の虹』にみる持統天皇誕生の物語」を拝見(~9/23)。
もっとどっぷり鑑賞に浸っていたかったのですが、そして万葉図書・情報室もゆっくり見学したかったのですが、自由見学時間が1時間しかなく、後ろ髪惹かれる思いで万葉文化館を後にしました。
次回の特別展『棟方志功の福光時代―信仰と美の出会い―』(9/27~11/17)も観に来ることができればいいのですが・・・。
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「奈良県立万葉文化館」
住所:奈良県高市郡明日香村飛鳥10
電話番号:0744-54-1850
開館時間:10:00~17:30(入館は17:00まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)年末年始・展示替え日