2022年12月19日月曜日

「春日大社 若宮国宝展―祈りの王朝文化―」

「おん祭」が終わりました。
今年は、16日の深夜に遷幸の儀から暁祭をお客様方とご一緒し、17日は雨のため、お家でニコ生の配信でお旅所祭から還幸の儀の最後まで拝聴するという過ごし方をしていました。

例年この「おん祭」の時期に合わせて開催される奈良博の展覧会。
今年は、2016年からの20年に一度の「式年造替」が若宮さまの御遷座で完了したことを記念しての特別展で、藤原摂関家などの平安貴族が奉納した「若宮御料古神宝類」と、それらを現代の人間国宝が再現した品々が合わせて展示されているという素晴らしい内容の展覧会となっています。


「第2章 若宮御料古神宝の世界 ―王朝文化の粋―」では、 若宮御料古神宝だけでなく、2016年の式年造替の際に御本殿に奉納されていて撤下された古神宝も拝見でき、平安時代の御神宝と、現代の人間国宝が蘇らせた復元品を見比べることができます。

材質や制作技法を調査研究し新調された復元品は、2組制作されて1組は若宮神社に奉納、1組はこの展覧会で拝見でき、私達鑑賞者はその恩恵に預かっているわけですが、同じものを2組作ることの大変さを想像するだけですごいことと思うのです。 
こちらは、会場入ってすぐのところの「獅子・狛犬」(13世紀)
近年、若宮神社から撤下されたばかりで、初公開。
そして、写真撮影可能なスポットになっています。
あと、個人的には御本殿「千木」にも萌えていました。
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会期:2022年2/10~2023年1/22
会場:奈良国立博物館
開館時間:9:30~17:00
休館日:毎週月曜(1/2と1/9は開館)
           年末年始(12/28~1/1)・1/10

ブログ過去記事ですが・・・
2016年の御本殿御造替で撤下された狛犬を景雲殿で拝見
2016年国宝殿リニューアルで拝見「金地螺鈿毛抜形太刀」
2018年に奈良博で開催された創建1250年記念特別展「国宝 春日大社のすべて」での若宮御料古神宝の小さなものたち 
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奈良博までの行きかえり 
南大門を背景に栴檀の実と、大仏池を背景にヤドリギ
東大寺境内はすっかり冬の佇まいでした。