この講演は、奈良地域デザイン研究所主催で1月24日に東大寺本坊で開催されたものですが、コロナ禍のため非公開で行われました。
そのため、近鉄ケーブルネットワーク(KCN)の協力で録画された記録がYouTubeにアップされました。
1時間半と長丁場ですが、修二会についてとても詳しく丁寧に解説してくださって、知っているようで知らなかったこともあり、興味深く拝聴致しました。
そのため、近鉄ケーブルネットワーク(KCN)の協力で録画された記録がYouTubeにアップされました。
1時間半と長丁場ですが、修二会についてとても詳しく丁寧に解説してくださって、知っているようで知らなかったこともあり、興味深く拝聴致しました。
印象に残ったお話が幾つかあります。
十一面観音様が幾つもの顔を持つのは、相手によって接し方が違う(接し方をかえる)からで、どんなことがあっても人のことを聞いて下さるオールマイティな仏さまだということ。
また、神名帳の最後に御霊も神様として詠みあげられるのは、祟るほど強い怨念を持っているということはそれだけ強い力があるということ、だからちゃんと祀って自分たちを守ってもらおうという、将棋で人の取った駒も使うという考え方に通じるとおっしゃってました。
過去帳に出てくる「青衣の女人」についての説明では、冠位によって着物の色が決まっていた時代に青色(実際は緑色)の着物を着ているのは身分の低い人。過去帳に出てくる人はみな有名な人ばかりで、でも大仏様建立には名もない人も多く協力されていて、そういう人たちのおかげで東大寺は助けてもらっているという意味合いが含まれるのではという説。
過去帳に出てくる「青衣の女人」についての説明では、冠位によって着物の色が決まっていた時代に青色(実際は緑色)の着物を着ているのは身分の低い人。過去帳に出てくる人はみな有名な人ばかりで、でも大仏様建立には名もない人も多く協力されていて、そういう人たちのおかげで東大寺は助けてもらっているという意味合いが含まれるのではという説。
その他に、牛王札に刷り込まれた牛黄という薬について、その陀羅尼を一字ずつ飲むことによって、精神的にも物理的にも健康になってもらおうという願いを込めているということ。
神仏習合の神様と仏様(神道と仏教)に求めるもの、守っていただくことなどのお話も興味深く、実は単なる修二会についての説明ではなく(でも詳しく、その成り立ちから構成、内容もお話下さっているのですが)その元にある深いものを聞かせていただきました。
そして圧巻は、称名悔過の音源!
初夜と後夜ではこんなに違うのだと、黛敏郎さんの解説による昔のビクターの音源で違いを説明してくださって、最後に晨朝では、上司永照師が時導師さんの声!!(震えてしまいます。53~54分くらいです)
ということで、修二会好きの皆様、是非お聞きくださいませ。
初夜と後夜ではこんなに違うのだと、黛敏郎さんの解説による昔のビクターの音源で違いを説明してくださって、最後に晨朝では、上司永照師が時導師さんの声!!(震えてしまいます。53~54分くらいです)
ということで、修二会好きの皆様、是非お聞きくださいませ。
最後に筒井長老作詞の「奈良に思えば」の歌も披露されています。