2024年3月28日木曜日

不動堂奉納公演「花笑み」

今日は、不動堂で石垣十氏による不動明王面と、水島太郎氏による脱活乾漆像の不動明王像の奉納があり、その後、二月堂の北参籠所で、狂言大蔵流十四世・茂山千五郎氏による「狂言一人語り~花笑み~」の奉納がありました。 

その奉納公演を拝見する前に不動堂へ寄らせていただきました。
道中、二月堂裏参道の紫木蓮が満開間近!
三月堂前の枝垂桜は満開に
そして不動堂横の白木蓮も見事な花を咲かせていました。

奉納された方々や演者の皆様の記念撮影。(横から撮らせていただきました)

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場所を二月堂北参籠所に移して、最初に筒井寛昭長老の「笑い」についてのお話から始まり、奉納された不動面と
不動明王像の御披露目。
不動明王の光背は、処世界童子を勤める水島さんらしく、籠松明のヘギ板や大神燈のジンなどが使われています。
そして、茂山千五郎氏による「狂言一人語り~花笑み~」の上演。
「花笑み」は狂言作家・大江公玲さんの新作狂言で、ピアノや箏の演奏もあり、また能管でバッハを演奏されたりと、とても斬新で素敵でした。 
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大江さんのご挨拶より
今回の奉納公演は、2017年6月に東大寺で「大仏くらべ」を上演された際に、上演の成功をお不動さんにお願いされたことへの御礼の奉納公演で、コロナ禍もあって7年越しに実現したのだそうです。
7年前の東大寺本坊で上演された「大仏くらべ」を拝見していたこともあり(過去記事)、また、大江さんのストーリーを間近でちょこっと拝見していましたので、今日の日を迎えられたことが何だかとても感慨深かったです。
素晴らしいご奉納をされましたこと、おめでとうございました。

そして、いよいよ「大仏くらべ」の舞台は鎌倉大仏殿・高徳院へ。
今月31日に奉納上演されますので、楽しみに伺います。