2021年10月25日月曜日

豊住書店の思い出*

今月末で閉店となる「豊住書店」さん。 

最近はネットで本を買う習慣がついてしまって、すっかりご無沙汰していますが、20年ほど前の数年間は定期購読している雑誌や語学講座のテキストなどを配達してもらっていました。
近鉄奈良駅に出た帰り道に東向北商店街を通った折には、ちらっと店先を覗いたりしていましたが、それもしょっちゅうという訳でもなく、でも「閉店」と聞くととても寂しく惜しい気持ちでいます。
うちに配達してもらっていた時期は、奈良倶楽部でカフェ&ギャラリーをしていた頃で、お話好きのご主人とよく立ち話をしていたことが懐かしく思い出されます。
奈良倶楽部に置いている韓国の古いものやポジャギから骨董話になって、ご主人は大変な骨董好きで、若いころは中国や韓国の田舎の方へ掘り出し物を買いに行った話など面白おかしく語って下さいます。
店先のショーウインドーの中には、その年の干支にちなんだものをコレクションの中から選んで飾っていて、実はすごい価値のある骨董ものも飾っていたことがあったという話。
それからは通るたびにショーケースの中の置物を覗いて「これはどれくらいの価値のものだろう?」というような尺度で見てしまっている自分にいつも苦笑いしていたことも。
今日は大きな本を買いましたけれど、ブックカバー(書皮というらしいです)をつけてもらいました。
買ったのはこの3冊。
奈良関係の本や歴史、社寺関連の本などが充実していて、じっくりと選ぶ楽しみがありました。
豊住書店さんについては、いずみゆかさんが書かれた「Lmaga」の記事がわかりやすいです→
店主の豊住さんご夫妻のご冥福を心よりお祈りいたします。