2022年10月1日土曜日

奈良博「庭園改修お披露目式」&仏像館

昨年末に行われた『奈良博庭園と茶室「八窓庵」再生のCF』に支援をしたリターンの「庭園改修お披露目式」に行ってきました。

まず講堂にて15分ほど、改修工事で整備された庭園の様子や、茶室「八窓庵」についてや、改修前と後の姿などを映像で見せていただき、詳しい説明を伺いました。

庭園は、スロープを付けたり砂利道を舗装したりのバリアフリーも含む再整備をされ、枝折戸や土橋は新しく付け替えられました。

茶室「八窓庵」の修復では、できるだけ古材をそのまま使うようにされたそうで、ナグリの入った床柱やアカマツのしゃれ木などは200年前の材だそうです。
江戸中期に建てられた、織部好みの多窓式の茶室で、その名の通り八つの窓を持ち、その窓が大きいので開放感が感じられる作りになっています。
「八窓庵」についての説明は、2011年に茶室の中に入らせていただいたイベントのブログ過去記事をご覧いただくとして、今回のお披露目式ではお茶室の中にこそ入れませんでしたが、庭園の主だった所にボランティアガイドさんがいて、図や写真つきで丁寧に説明して下さったのがとてもよかったです。
こちらは、腰掛待合の貴人席から見える「八窓庵」。
この腰掛待合は、古田織部の茶室を伝えている「燕庵」(京都 薮内家元の茶室)の腰掛を写しているそうです。
見学の最後で、お抹茶とお菓子をいただきました。お運びしてくださったのが「結の会」の旧知の方でびっくり。思わず後ろ姿をパチリ。
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帰りに仏像館へも寄りました。
金峯山寺の金剛力士立像に圧倒されながら
同じく写真撮影可の走り大黒さんが今日のお目当てで
今年の奈良マラソン2022のポスターに使用されたことから、12/18までの期間限定で走り大黒こと「伽藍神立像」が撮影できるのです。

かつて「走り大黒」の名で親しまれてきた大黒天さん、近年の研究で寺院を守護する伽藍神であることがほぼ定説化して、特にその中の感応使者だそうで、その感応使者とは修行を怠る者に釘を刺し、この像もかつて釘と槌を手にしていたと云われています。