今日10/12は 1922年に平城宮跡が史跡に指定された日で、ちょうど100年になります。「史跡指定100周年」おめでとうございます。
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同じ奈良市内に居ながら、私自身は仕事が忙しいと中々出かける機会のない平城宮跡ですが、昨年の秋から今年の春・秋と、奈良時代を祝い楽しむイベント「平城のとよほき」や「元明天皇展」「吉備内親王展」などが開催されて、「平城宮跡」に行ってみたい・知りたいと好奇心やワクワクした気持ちを持つようになっています。
今回の「平城のとよほき」では最終日に上映された、川本喜八郎制作の人形アニメーション映画「死者の書」がとても楽しみでした。
折口信夫原作の小説は、奈良に来た頃に読んだ覚えがあるのですが、少し難解でよく理解できなかった記憶があります。多分最後まで読んでいなかったと思います。
映画も理解できなかったらどうしようという心配は杞憂で、もう一度 原作を読みたくなったくらい、作品の世界観がよく伝わって、素晴らしかったです。
…といっても、川本喜八郎氏が映画で表現しようとされた「執心の先にある解脱」についてどれほど理解できたか…。ただただ儚く美しいとうっとりと観ていただけだったかもしれませんが…。
映画の前に上映された短編「ひさかたの天二上」、その後の當麻寺中之坊院主・松村實昭師のお話~中之坊に滞在されていた折口信夫について~も興味深かったです。
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映画上映前に古代スィーツを天平人と一緒にいただきながら、この場所だからこそ楽しめるイベントを、ほんのひとときですが味わうことができました。