2021年7月2日金曜日

季節は巡る*興福院「半夏生」

七十二候の一つ「半夏生」
夏至から数えて11日目、今年は7月2日が半夏生だそう。
お昼に何気なく見ていた料理番組で、大原千鶴さんが蛸の和え物を紹介されていて、今日が半夏生の日と思い出し、蛸を買いに出がてら半夏生が群生している興福院に途中立ち寄り。


野薊やネジバナがあちこちに咲いていて、野の風情漂う興福院。

興福院では、2年前の秋に20年ぶりという特別拝観が行われました。(→ブログ過去記事)その後も春と秋に特別拝観が行われる予定がコロナ禍で中止になってしまったままで、今年の秋こそは特別拝観が再開されますようにと、門前でそう願っておりました。
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半夏生について検索してみると、農作業の大切な目安とされている日だとわかりました。田植えは「夏至の後、半夏生に入るまで」に終わらせるものとされていたり、関西で蛸を食べる風習があるのは、蛸の足のように大地にしっかり根付くようにという意味もあるそうです。七夕までの5日間は様々な物忌みが行われていたようで、これは田植えで疲れた身体を休ませるための昔の人の知恵だったようですね。

梅雨のさなかのじめじめした天候に、それでなくてもお疲れ気味になる季節。美味しい旬のものをいただいて元気に過ごしていきたいものです。