2026年1月8日木曜日

「御祈祷始式」と「修正会」

春日大社で毎年1月7日に行われる「御祈祷始式」
昨年に続いて今年も参列させていただきました。


儀式が行われる幣殿は、天皇陛下へのお供え物を納めるために平安時代に建てられたもの。
こちらでの儀式を参列者は直会殿より拝見させていただきます。

儀式次第は、まず大宮型燈籠に献灯、禰宜による神饌を手運びでお供え、中臣祓(大祓詞)を参列者も一緒に三度奉唱、その後、花山院宮司が祈祷詞を奏して国家安泰、皇室と国民の繁栄を祈り、最後に撤饌。
続いて直会殿において、掲げてある春日明神の「鹿島立神影図」に対し拝礼を行います。(写真は儀式の前に撮影したもの↓)

最後は小舞と狂言が奉納されました。
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式後は景雲殿にて「中旬の献」と呼ばれる饗膳が参列者に供せられます。写真には写っていませんが、「御祈祷始式」でご祈祷された御幣と護符もいただきました。
中旬の献とは明治25年の御祈祷始式再興以来の呼び名ですが、室町以来の1月7日に行われた三惣官(神主・正預・若宮神主)からふるまわれる「初饗の祝儀」「若菜の祝儀」も加味された料理で、白蒸、小豆粉、ぶりの塩焼き、鯛の刺身などに濁酒を添えたもので、当社の古式神饌を模した直会の食べ物であります。(春日大社HPより)
椀物が二種、供されます。
私達も神様にお供えされた同じものがいただけて有難いことでした。

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同じ日の午後1時からは大仏殿で「修正会」が行われます。
少しの時間ですが、今年も参拝することができました。
初夜の途中から聴聞、導師は平岡師。
最初に唱えられる、修二会の称名悔過とよく似た修正会の声明は聞き逃して残念でしたが、元旦の参拝に続き晴れ晴れとしたご様子の大仏様にお参りできただけでも良かったと思いました。
後夜の導師は鷲尾師。ここでも以前に岡本先生から教わった、東大寺の修正会で父母恩重経にでてくる「乳房の報い」という言葉を聞く前に、所用があって退出したのがちょっと心残りでした。
大仏殿内でお会いした中田文花さんは、以前に東大寺友の会の橋村別当の講座で聴講したレジュメをお持ちで、修正会の教化の文言をしっかり頭に入れながらお聞きされていて、来年は私もしっかり聴聞しなければと思いました。

春日大社と大仏殿。
年の始めに続けてお参りできる有難さをしみじみとかみしめながら、今年も神様仏様に御守りいただきたいと願うのでした。