2026年1月19日月曜日

旅の美術館巡り①*大丸東京店と横浜美術館

今回も滞在中にあちらこちらと美術館巡りをしてきました。

◆まずは、大丸東京店で渋田薫さんの展覧会。
ずいぶん前に、奈良市東部エリア田原のvanamさんで出会った作品を奈良倶楽部の図書室に飾っています。
(渋田薫さん関連のブログ記事→ 
軽やかなメロディーが聴こえてきそうな渋田さんの作品。
会期は終了していますが、東京滞在中に作品展があることを知って寄ることができました。



日韓国交正常化以前の1945〜1965年の20年間に焦点を当てた第一章では、在日コリアン作家の活動を紹介。
知らない作家ばかりの中で、帰国事業で朝鮮民主主義人民共和国へ渡った「曺良奎チョ・ヤンギュ」という作家のドローイングや、韓国と国交のなかった時代の社会背景などが丁寧に紹介されていて、そこからこの展覧会が章が進むにつれて現代に進んで行く道程を、こちらも丁寧に観ていくようになりました。

第二章はナムジュンパイクとパートナーの日本人女性・久保田成子の作品展示。

第三章では国交樹立後から1980年代まで、日韓の現代アートが互いの国でどのように紹介されていったかを紹介。
例えば1975年に銀座の東京画廊で開催された「韓国・五人の作家 五つのヒンセク〈白〉」展の出展作品が展示されていたり↓
日韓の作家が初めて大規模に大型作品をともに発表したという「第5回大邱現代美術祭」(1979年)での日本人作家の作品紹介など↓
また1981年に韓国文化芸術振興院美術館で開催された「日本現代美術展—70年代日本美術の動向」では、日韓両国の公的機関が初めてタッグを組んで、韓国で日本の現代美術を大規模に紹介する最初の例となったことなど、ゆるやかではありますが確実な交流が紹介されています↓

第四章では1990年代、韓国の国費留学生として美術大学の名門・弘益大学大学院に入学した中村政人が紹介されています。
帰国後に村上隆とソウルで企画した「中村と村上展」の紹介や、村上隆の初期作品もたくさん展示されていました。

第五章では、現在そして未来を「ともに生きる」ための気づきを作品から見つけてほしいという思いで構成されていて、アートを通じてお互いを知り見つめ直すというメッセージを受け取りました。

・・・以上、とにかく見どころ満載で堪能した展覧会でした。
そして木曜休館のため月曜日が開いている美術館は旅人にとって非常に有難いことでした。
会場内は一部写真撮影可でした。

横浜美術館
いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年
会期は3/22まで。10:00~18:00
休館日:木曜日