2025年8月31日日曜日

小学生の孫たち*奈良へ二人旅

8月最後のブログは我が家の個人的な記録になりますが、出かけた先のいくつかが子ども連れファミリーの参考になるかもと思い、紹介させていただきます。

8月の終わりに小6と小4の孫達が二人だけで奈良へ遊びに来ました。
京都駅新幹線ホームまで迎えに行き、近鉄奈良駅へ。到着ホームに鹿さん車両が停まっていて、着いた早々テンションが上がります。

初日はひいおばあちゃん家(私の実家)へ晩御飯をいただきに行く前に少し時間の余裕があったので、平城宮跡「天平みはらし館」でVRシアターを観賞。

日本の歴史を習い始めて、奈良の都や遣唐使についても頭に入って、小4男子は百人一首を授業で習っているので「あまの原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」も暗記できたみたい。
・・・と、奈良に来るなら日本の歴史を現地で勉強できるよと、教育熱心なばぁばは思うのでした。

※「天平みはらし館」でVRシアターは暑い日に行先が決まっていない時などに、「平城宮いざない館」の展示や「ツバメのねぐら入り」などと合わせてお奨め候補の一つになると思います。

2泊3日の奈良滞在の中日は一日使って「大阪・関西万博」へ。


「NTT館」の予約なしでも楽しめるスペースや、公式ショップでお土産を買ったり(これが一番の目的だったみたいな)
予約が取れている「クラゲ館」で映像と音楽の没入感を堪能して

午後からは、スタンプ集めに夢中の孫達はコモンズへ。ここで一気にスタンプが増えて、スタンプ帳を事前に買っておいた私、ぐっじょぶ!

それにしても暑いのです。異常な暑さで日陰も休憩スペースも人がいっぱいで、持ってきたサンドイッチを食べるのに陽の当たるところしか座る場所がなく、パビリオンもコモンズも入場制限がかかってきました。

これから花火までの4時間を万博内で過ごすのは身体に負担がかかると判断して、後ろ髪を引かれながら夕方早い時間に退場することに。

自分や家族、友達へのお土産をたくさん買って大満足の孫たち。
事前に小6男子はYouTubeで下調べしていて(パビリオンにはほとんど入れなかったけれど)、万博を連れて行ってもらうものではなく主体的に捉えて、ずっと楽しみにしていてくれたのが、初めての奈良旅で万博を選択した私にとっては嬉しいことでした。

3日目、最終日は奈良出発まで3時間ほどあります。
前の日に早い目に帰り体調も回復したので、行けたら行こうと思っていた「ジュノパーク」へ。
こちらは8/5にオープンしたばかりで、木津川市にあります。(奈良倶楽部から車で10数分)積水ハウスが 子どもたちの感性を育む「住育エデュテイメント施設」として取り組んでいる施設です。

カフェやレストランも併設。
自由に読める本も充実していて、待っている大人も楽しめます。


ウエブサイトで事前にチケットを購入して入場して、体験ギャラリーは予約なしで楽しめ↑、体験アクティビティは現地予約をして45分間のゲーム形式のグループワークショップ↓。
私達はユニバーサルデザインを考える「戦略アスレチック」というアクティビティに参加。
時間がなくて、6つあるアクティビティのうちの一つしか参加できませんでしたが、よく考えられていてとてもよかったのです。
※「ジュノパーク」も暑い日の奈良旅でお薦めスポットです。
(車がなくても、近鉄高の原駅から徒歩圏内です)

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さて、いよいよ帰る時間になりました。
奈良から京都へは近鉄観光特急「あをによし」で優雅に出発です。
4人なのでサロンシートを予約。かなりテンション上がります!
(サロンシートの写真は取り忘れたのでHPより拝借)
記念にホッチキスを買ったりなんかして、私が一番喜んでいます。
お約束のまほろばサイダー。
こちらはツインシート。
出発前の時間、つい嬉しくて車内を見学しておりました。

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京都で二人を新幹線に乗せて、楽しかった奈良旅も無事に終了。
事故にも遭わずケガもせず体調不良にもならずに、二人に楽しんでもらえて、何より私達も楽しい時間を孫たちと共有できて幸せでした。
ありがとう!! また来てねー!

2025年8月27日水曜日

正倉院展チケット販売は9/5より

 正倉院展の「チケット」と「イベント」の情報が発表になりました。

◆「チケット」情報◆
今年も、事前予約制の「日時指定券」を購入しての観覧になります。
※販売開始は9/5(金)午前10時より
※販売窓口:ローソンチケットやインターネットなど
※観覧料:一般2000円/高大生1500円/小中生500円
※レイト観覧料:一般1500円/高大生1000円/小中生 無料
※日時指定枠に空きがある場合のみ、奈良博敷地内の特設窓口にて、当日の「日時指定券」が販売されます。(発券料1枚に200円必要)
希望する日時指定券が完売の可能性もあるので事前購入推奨
※無料対象者は日時指定券の購入不要
※レイト割引あり→月~木は16時以降 / 金土日祝は17時以降
※詳細は、奈良博サイトを参照してください。

◆「イベント」情報◆
正倉院展公開講座
①10/25「天翔る聖武天皇」(応募期間:9/29~10/14)
②11/1「古代ガラスの復元-瑠璃杯を中心にー」(10/6~10/20)
③11/8「大仏造顕と宝物献納」(10/14~10/27)
※講座の申込先や詳細はこちらをご覧ください。

第77回正倉院展
会期:10月25日(土)~11月10日(月)※期間中無休
時間:8:00~18:00(金土日祝は~20:00/入館は閉館の60分前まで)
会場:奈良国立博物館

2025年8月26日火曜日

酷暑続きで日々読書*

もうすぐ9月だというのに、まだ猛暑日が続いています。
皆様つつがなくお過ごしでいらっしゃいますか。
ブログ更新も一週間ぶりで日にちが開いてしまいましたが
私は、この暑さに出かけることもほとんどなく
涼しくしたお部屋で読書に励む日々を過ごしておりました。

ハマる小説に出会うと寝食を忘れる癖があり、一週間でこの4冊。

大島真寿美さんの『渦』は「妹背山婦女庭訓」の作者・近松半二の半生を描いた物語。人形浄瑠璃が生み出されるまでの”生みの苦しみ”あり、奈良の鹿、三輪の酒屋、吉野山も登場して、何より道頓堀界隈で繰り広げられる大阪弁のしゃべくりが心地よく、そしてそのまま一気に続編『結』に突入。浄瑠璃に魅せられた人たちの悲喜交々がまた面白くて、読み終えたときには9月の文楽公演を予約しておりました(笑)

この2冊を読み終えた頃にご宿泊のお客様から教えていただいたのが、同じ作者の『ピエタ』。こちらは、孤児を養育するピエタ慈善院で音楽を指導していた作曲家ヴィヴァルディをめぐる女性たちの交流が描かれています。読んでいると、18世紀のヴェネツィアが鮮やかに立ち上り、カーニバルの時期にヴェニスに飛んでいきたい衝動にかられました。

『舟を編む』はテレビ放映が終わって、まだまだ余韻に浸りたくてすぐに注文しました。テレビではコロナ禍での言葉まで取り上げられていましたが、コロナ禍前に出版された本にはそれは無し。
その他にも原作と映像では違う部分もあるのですが、どちらも夢中になって、今 一番欲しいのは「大渡海」!
ぬめり感のある紙、ページをぱらぱらとめくって目に飛び込んだ言葉について調べる・・・というようなことをしてみたいと思いました。
思えば、学校を卒業してから辞書とは無縁でした。
だから何を買っていいかわからず、もし購入するならこれと、中型辞書でお奨めがあれば教えていただきたいです。

小説から離れて、少しペースが落ちてしまいましたが、今 読んでいるのは『生きる言葉』、次に読む予定の本が『夕暮れに夜明けの歌を』。どちらもお客様から教えていただきました。

奈良俱楽部リピーターの冠野文さん『本の道草』と西尾勝彦さんの詩集『歩きながらはじまること』
平川理恵さんの『学校はここまで変えられる!』
冠野さん西尾さん平川さんの3人はよく知っている人でもあるので、しっかり読み進めようと思います。

柳本史(版画)・外間隆史(文)の二人による『雨犬』と『銀座』

この半月で購入した本の数々。
(上記『歩きながらはじまること』と『雨犬』は大和郡山の本屋「とほん」さんの「本の定期便」から配本)
短期間にこんなにたくさんの本を買ったのは初めてですが、それだけ、外を出歩けないくらい暑かったということでしょう。

まだまだ読書が進む暑さが続くようです。
皆様もどうぞご自愛くださいませ。

2025年8月25日月曜日

9月のお出かけ情報②~寺社伝統行事

   9月に行なわれる寺社伝統行事のご案内です。


◇9/1 11:00~ 大神神社久延彦神社例祭
問合せ:0744-42-6633

◇9/1  午前中 吉田寺放生会
問合せ:0745-74-2651

◇9/7 10:00~  松尾寺柴燈大護摩奉修
問合せ:0743-53-5023

問合せ:0742-33-6001

◇9/15 10:30~ 葛城一言主神社「秋季大祭」
祭礼前(10:15~10:25くらい)に琴の奉納演奏が行われます。
問合せ:0745-66-0178

◇9/15 13:00〜 霊山寺「柴燈護摩法要」
役行者大峰参拝ゆかりの伝燈護摩法要が行われます。
問合せ:0742-45-0081

◇9/17 東大寺二月堂「十七夜
法要18:00~、盆踊り18:30~21:00
問合せ:0742-22-3386


◇9/23 大和神社「秋の大祭 紅しで踊り奉納
10:30~大祭 13:30~奉納
問合せ:0743-66-0044

◇9/23 法隆寺「彼岸会」
問合せ:0745-75-2555

◇9/23  17:00~  生駒聖天お彼岸万燈会
問合せ:0743-73-2006

◇9/27 10:30~ 吉野神宮秋の大祭
問合せ:0746-32-3088

◇9/27 11:00~ 如意輪寺後醍醐天皇御忌 正辰祭
問合せ: 0746-32-3008

◇9/30 氷室神社「例祭宵宮祭」
問合せ:0742-23-7297  

2025年8月24日日曜日

9月のお出かけ情報①~特別公開ご案内

 

<<公開中の特別公開は・・・>>

◇〜9/30 おふさ観音秘宝生き人形特別公開
問合せ:0744-22-2212

◇~12/21 松尾寺「日本唯一の舎人親王像」
問合せ:0743-53-5023 

<<今月から始まる特別公開は・・・>>

◆9/1~9/7 9:00~16:00  松尾寺秋の寺宝公開
日本最大の役行者像が公開される。
問合せ:0743-53-5023

◆9/1~11/30 安倍文殊院秋の寺宝展
一般公開されていない金閣浮御堂の内陣を参拝できる。
問合せ:0744-43-0002

◆9/8と9/23 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開」
※雨天、荒天時は中止
問合せ:0774-76-2390

◆9/14~9/23 正蓮寺大日堂 
「大日如来坐像」「猫入り涅槃図」特別公開
問合せ:小綱町文化財保存会 ✉:support@irukashrine.jp

◆9/16 13:30~15:00 當麻寺中之坊導き観音ご開帳
問合せ:0745-48-2001

◆9/20~9/26 元興寺軸装智光曼荼羅」公開
問合せ:0742-23-1377

◆9/20~9/26 興善寺観経曼陀羅」拝観(要予約)
問合せ:0742-23-7007

◆9/20~9/28 安養寺阿弥陀如来立像
平日:10時と14時 / 土日:10時~16時(最終受付15:30)

◆9/23 寶山寺獅子閣」特別公開
問合せ:0743-73-2006

◆9/27 如意輪寺 
「後醍醐天皇像」「御本尊如意輪観音菩薩像」
問合せ:0746-32-3008

2025年8月17日日曜日

ツバメのねぐら入り@平城宮跡

以前から気になっていた「ツバメのねぐら入り」
先週のことですが、平城宮跡へ見に行ってきました。

ねぐら入りの大体の場所はわかっていても、何時頃から待機すればいいのか?など、そこは詳しい方の発信を参考にしようと「TOMOSHIKI」さんのInstagramを参考にさせていただきました。

日の入り時間を調べて30分ほど前に現地に到着。
この日は夕方にゲリラ豪雨があり、到着の時間も時々ぱらぱらと小雨が降ってどんよりな曇り空。
夕焼け空を見ることができなかったのは残念でしたが、小雨にも関わらず、日の入り時間の10分前頃からツバメが飛んで来始めました。
そして、あれよあれよという間に何万羽ものツバメが旋回し始めて「うわ~」と歓声上げながら動画撮影(→Instagramに動画あり)

よく見ていると集団でヨシ原に入ってはまた集団で飛び出して上空を旋回し・・・を何度も何度も繰りかえして、20分近く経つと、いよいよねぐらに入って出てこなくなります。
最後は直角にヨシ原に突っ込むツバメもいて、ねぐら入り完了。

ヨシの葉の上にとまっているツバメを見つけることができました。


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TOMOSHIKI」さんのInstagramに、観察に当たっての注意事項などが詳しく載っていますし、地図も載せて下さっていますので参考にして下さい。

また「野鳥の会奈良支部」さんのねぐら入りの記録によりますと、まだしばらくはピークの6万羽のツバメがねぐら入りしているようなので、これからでも十分見に行けると思います。

そして「TOMOSHIKI」さんお奨めの「ねぐら立ち」
Instagramの画像を見ていると何だかワクワクします。
日の出前のまだ真っ暗な時間の「ねぐら立ち」にも、いつか行ってみたいと思っています。

2025年8月15日金曜日

東大寺大仏殿「万灯供養会」

8月15日
今年もお参りに大仏殿へ。

観想窓越しの大仏様。
大仏殿に入堂して間近に拝観する大仏様。
背後に廻って真横、後ろ、斜めからと見上げる大仏様。
つい先日のお身拭いですっかり綺麗になられた大仏様は
とても清々しくきりりとして見えます。

お参り終えて、ちょうど大仏殿を出た時間が20時ちょうど。
遠くに大文字が見えるところが大仏殿の廻廊の角にあって
「大」の送り火を拝むことができました。

そして今年も、ご高齢で奈良までお越しいただけないお客様の灯籠を見つけましたのでブログに写真を載せますね。
お元気でお過ごしくださいね。

2025年8月14日木曜日

お盆に思うこと

盛夏の花の少ない時期にホトトギスや高砂百合が庭に咲き始めると ちょっとほっとします。



特に今年は高砂百合が通路わきに数輪もなって、こんなところに咲いてくれてありがとうと思いながら、最初の一本を館内に生けてみました。

奈良俱楽部の裏庭に最初にこのユリを植えたのは亡き父だったと、思い出しています。

私の実家は本家ではないのでご先祖様をお仏壇に祀っているわけではなく、そういうところからなのか、おしょらいさんをお迎えに行ったりお送りしたりというようなこともしたことなく、盂蘭盆会のしつらいもなく、父の初盆の時だけみんな集まっただけで、お盆はショートステイ先に居る母。あれから毎年父はこの世のどこに帰っているのだろうと・・・この時期に裏庭に来る羽黒蜻蛉を見ては思うのです。
(浄土宗の夫の実家の丁寧なお盆行事に初めて触れたときはびっくりしたものでしたが、義母も私のもの知らずにびっくりしたことでしょうね。これもお盆の時期に毎年思い出していますが)

今年はあまりの暑さにお墓参りも行かず(弟が代表で行ってくれたのでそれでよしとして)、心の中で思っているから思い出しているからと、念仏のように唱えて・・・

戦後80年のテレビを見て考えること、深く思うこと。
遠い世界で起こっている戦禍に、ここ数日に起こった水害の被害の大きさにも胸を痛めながら、やはり心の中で祈るだけ想うだけの日々。
でも、自分ごときの心の中の小さな祈りや想いでも、世界の安寧と平和、亡き人の冥福を願わずにはいられないと、お盆の中日に思うのでした。