2024年9月2日月曜日

建仁寺「小泉淳作展」

東大寺本坊の襖絵に奉納された「蓮池」や「しだれ桜」など、小泉淳作画伯の作品が拝見できると、8月の終わりに京都最古の禅寺「建仁寺」へ行ってきました。
双龍の画家 小泉淳作展
画伯の生誕100年を記念しての大回顧展。作品鑑賞は、南の勅使門から入ってすぐの塔頭「禅居庵」からスタートしました。
こちらでは、初期の作品が展示されています。
ルオーやビュフェの影響を受けた重厚な作品。

風景画や、花卉や野菜などの静物画に、深遠な水墨山水画・・・と、描く対象の変遷があれども、力強くそれでいて丁寧に描きこまれた作品はみな素晴らしくて、魅入ってしまいました。
そういえば、2011年に大阪高島屋で開催された作品展を拝見して、とても感動したことを思い出しました。

その後、いよいよ本坊の展示へ。
まずは法堂の天井に描かれた双龍図を拝見。
双龍図は建仁寺創建800年を記念して2002年に奉納されたもの。
私は今回で3度目の拝観となりますが、何度見ても迫って来る大迫力に圧倒されてしまいます。
方丈から枯山水庭園の向こうに見た法堂。
本坊の中庭 潮音庭の向こうに大書院。
晩年の画伯が命を削るようにして描きあげられた東大寺本坊の襖絵「蓮池」は圧巻。本当に素晴らしかった!
同じく、光明皇后千二百五十年御遠忌を記念して奉納された「しだれ桜」にも会えました。
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2011年に光明皇后千二百五十年御遠忌記念として奉納された本坊の襖絵は、数年程毎年桜の時期に特別公開されていましたが、ここ数年は公開もされず、また拝見できる機会があればと願っていました。
今回は建仁寺という東大寺ではない場所での公開でしたが、久しぶりに拝観できて有難いことでした。
特別サイトを見ていると、夜間拝観もあるようで→
会期末(9/23)までにもう一度見に行ければいいのですが。

参考までに・・・
東大寺での小泉淳作画伯の襖絵特別公開過去ブログ記事です。
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