2023年11月3日金曜日

東大寺・甲子の日の「大黒天祭」

三月堂の東、手水屋の北端にお祀りされている大黒天さま。
普段は閉まっているお堂ですが、60日に一度の甲子の日の9:30頃に上院僧侶がお経をあげ(15分ほど)、その後10:30頃まで自由に入堂・参拝することができます。

今年8月の早朝ツアーで皆様にご案内しながら、当の私は今まで一度も拝観できていなかったのでしたが、今朝はタイミングよくお参りに伺うことができました。

読経されていたのは上司永観師。伺った時はもう終わりの方でしたが、少しご一緒にお参りできました。
次回の甲子の日は1月1日。元旦でも変わらずにされるそうなので、初詣がてら是非お参りくださいませ。
ふだん閉まっている扉の中はこんな様子で、右側が三月堂、左側が手水屋(重文)です。
左側の手水屋↑、右側の三月堂↓
大黒天立像は意外に大きくて、頭巾をかぶり、右手を拳にして腰に当て、口元には笑みを浮かべて袋を担ぐ福の神の姿です。室町時代作(重文)
この後、二月堂南茶所(龍美堂さん)にお祀りされている大黒天さんの方にもお経を上げに行かれたようでした。ついて行けばよかったのですが、三月堂の特別公開も気になり私はそちらの方へ。

三月堂前の百日紅の葉が綺麗に赤くなっていました。
普段は12/16のみしか拝観できない良弁僧正坐像が11/19まで三月堂の中で特別に拝観できます。
開山堂では背中の方まで見えませんが、三月堂では後ろの方に廻って拝観することができ、背中部分の袈裟の彩色が美しく残っているのにうっとりでした。
そして美しい切り絵の御朱印もいただきました。

水島太郎さんの作品展が観音院で開催されています。
時間が合わずに拝見できませんでしたが、作品展は11/4まで。
その後、11/5~11/12には同じ観音院にて「ゲージツ家のKUMA」こと篠原勝之さんの個展が開催されます。
普段は閉まっている観音院へ入れる機会でもありますので、二月堂・三月堂参拝の折に是非どうぞお出かけください。