2023年1月16日月曜日

「ことのまあかり」で古代スイーツ*

昨年の11月より登場の「ことのまあかり」さんの古代スイーツアフタヌーンティー。念願かなっていただいて来ました!


まずは一品ずつ、上の写真より紹介していきましょう。
写真下段右側のお茶の左から、時計回りに
餅餤へいだん:調理した肉や野菜などを薄く伸ばした餅で包んだ中華クレープ(この日は鴨肉とチシャが使われていました)
糫餅まがり:米粉で作った団子の生地をツル草の形に成形した揚げ菓子
索餅さくべい:小麦粉と米粉、塩を練った生地をねじって揚げた菓子
捻頭むぎかた:小麦粉と塩で練った生地を輪にして頭をねじった揚げ菓子
粉粥ふんしゅく:でん粉と薄めた甘葛風シロップを煮固めたもの
暑預粥いもがゆ:甘葛風シロップを薄めた汁とヤマイモの粉を合わせて軽く煮たもの
:牛乳を煮詰めたもの
漬物
季節の果物:この日は栗・干し柿・桃・デーツでした
お茶:sousukeの柿の葉茶(お代わりもできます)

監修は、奈良女子大学で古代史や古代の食について研究されている前川佳代先生。前川先生は甘葛煎あまづらせんや古代スイーツの再現にも取り組んでおられ、古代スイーツについてレシピを提供されています。

後で教えてもらったのですが、餅餤へいだんに使われた野菜について、奈良時代にはキャベツや白菜のように葉が巻く野菜はなかっただろうと監修を受けたそうで、食べ物の名前に馴染みがなくても、当時の食材について具体的な名前を知るだけで、その時代に食べられていたものや調理法を想像してみると、奈良時代の暮らしについてより親近感を感じてしまいます。

たくさんの種類の古代スィーツを食べることができましたが、個人的な好みは、ゼリーのような粉粥ふんしゅく や、葛湯のような優しい甘さの暑預粥いもがゆ 、そして古代のチーズともいわれる蘇そ など、おかわりしたい美味しさで、全体としてボリュームいっぱいでしたが・・・

この日が「奈良のきな粉雑煮」の提供が最終日だと知り、もうお腹に入らないかもしれないけれど、この日を逃すと一年後になると思って、この後に「奈良のきな粉雑煮」もオーダーしていただきました。
「奈良のきな粉雑煮」というのは、奈良の一部エリアで食べられているお雑煮で、白味噌仕立てのお雑煮の中のお餅を取り出してきな粉につけていただくというものです。

京都府木津川市出身の私には馴染みがないものなので(お雑煮はもちろん白味噌ですが)、敢えて今まで食べようとは思わなかったのですが、一度は食してみたいと好奇心半分でいただきました。

で、いただいてみると「え!とっても美味しい!」
今まで頑なに食べなかったのが勿体なかったと思いました。
きな粉の美味しさで味が左右されるのではと思いますが、ことのまあかりさんのは、きな粉が甘くなかったのが好みでした。 

このきな粉雑煮は「奈良のお雑煮」として、奈良県全域で食されているような印象を受けますが、実は奈良県の一部エリアだけらしく、きな粉雑煮をお正月に食べている奈良県の地域を調べるてみるのも面白いことでしょうね。


雑貨カフェBAR ことのまあかり
営業時間:14:00~19:00、土日祝12:00~19:00
古代スィーツアフタヌーンティーは3日前までの要予約
予約フォームはこちら
1人3850円。1~3人までの対応可(4人以上は要相談)。
2時間以内でお茶のお代わり自由です。