2025年10月19日日曜日

京都へ*「堂本印象」展と「民藝」展

先週は、京都国立近代美術館での「堂本印象」展と、京都市京セラ美術館の「民藝」展を鑑賞に、1週間に二度も京都まで美術館巡りの小トリップに出かけたのでした。 

「堂本印象」展はじんわり心に沁みる素晴らしさで図録まで購入。
東大寺から貸し出されている「華厳」という作品を見たくて出かけたのでしたが、14〜15歳の時の、すでに完成された技巧や龍村の図案の見事さに吸い込まれて、人生に大きな転換期があると作風がごろっと変わる画家の歩んできた道のりや、その柔軟性、それでいて真摯で敬虔な画家の芸を追求する姿に、すっかり感銘を受けておりました。 

京都府立堂本印象美術館」のサイトに、様々な画風を打ち立てた画家の理念が書いてありました。
「画家としては一つの様式が完成すれば、すぐにそれを打破して いつまでも安住せずに次の段階を目ざして進まなければならない」
「伝統を打ち破って新たな芸術の創造を目指すことが真の伝統である」

 併設のカフェで「笹屋守栄」の羊羹「光る窓」をいただきました。

この包装紙が欲しくてミュージアムショップで自分用にもお持ち帰り。
立ち去り難く、館内を二周してゆっくり鑑賞していたので、閉館時間も迫って、京セラ美術館の「民藝」はやや駆け足での鑑賞になりましたが、今まで部分的に見ていた「民藝」の全体像が少し理解できたように思います。 

京都市美術館が、京都市京セラ美術館になって、古き良きところとモダンなところがうまく融合して、ここは好きな美術館の一つ。 気持ちのいい場所で素晴らしい作品に触れることができ、思い切って出かけて良かったです。 (そういえば、大学の時に美術部「轍」の部員として、ここに100号の作品を展示したことがありました…なんて思い出していたら、民藝展で同志社大学のもう一つの美術部「鞍馬画会」の名前をキャプションに見つけて懐かしかったこと)

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