四季折々の花が咲き、緑あふれる鹿背山の地にある「アトリエやま」にて開催中の水島石根先生の回顧展へ行ってきました。
このアトリエを初めて訪ねたのは四半世紀前の2000年のこと。
石根先生が制作された廬舎那仏三尊像が東大寺学園に奉納される前に、アトリエにて公開されていると、当時知り合ったばかりの日本画の先生に連れてもらったのです。
その仏像の素晴らしさもさることながら、アトリエのあるこの地の、楽園のようなユートピアのようなところで、ご家族に囲まれて日々制作をされている環境にも心惹かれました。
その後、日本画の先生の個展を奈良俱楽部で開催した折にも(※2000~2006年の間、奈良俱楽部はギャラリーもしていました)石根先生にお越しいただき、そんなご縁から先生の大学時代のご友人が修二会を聴聞に来られた時にお泊りいただいたりもしました。
また、奈良俱楽部にお立ち寄り下さったある時にフランスからのお客様がお泊りで、ちょうどフランス留学から帰国されたばかりの太郎さんと翌朝またお訪ねくださって朝食後に歓談されたり、夜はそのお客様を水島家にご招待して下さったりと(フランスからのお客様も奥様のお料理が素晴らしかったと大変喜んでいらっしゃいました)、大きな慈愛に満ちた心からの歓待に、私達も嬉しくてあたたかなものをお裾分けいただいた記憶があります。
いつも満面の笑顔で接してくださった石根先生の作品は、どれもあたたかで見ているだけで優しい気持ちになりました。
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参考までに、2016年に「アトリエやま」を訪ねた過去記事はこちら★