2024年12月16日月曜日

来年の練行衆発表と開山忌

12月16日 開山忌
一年に一度、この日に開山堂「良弁僧正坐像 」「実忠和尚坐像」、法華堂「 執金剛神立像」、俊乗堂「重源上人坐像」などが特別開扉されます。





また、来年の修二会に参籠される練行衆が発表される日でもあります。令和7年の修二会参籠の配役は以下の通りと発表されました。

和上=上司永照・持宝院院住職
大導師=森本公穣・清涼院住職
咒師=上野周真・真言院住職
堂司=池田圭誠・元興寺住職
北座衆之一=佐保山暁祥・宝珠院住職
南座衆之一=筒井英賢・龍松院住職
北座衆之二=平岡慎紹・上之坊住職
南座衆之二=清水公仁・宝厳院住職
中灯=望月大仙・普賢光明寺住職
権処世界=上司永観・総持院住職
処世界=森川真雅・空海寺徒弟

奈良マラソンが終わった翌週は、仏名会、開山忌、おん祭・・・と行事が続いて、いよいよ師走と感じるようになります。
そしてあれほど暖かな日が続いたのに、おん祭の声を聞くとグンと冷え込んで奈良の冬らしい底冷えを味わっています。
今晩と明日一日、おん祭にお出かけの方はどうぞ暖かくしてお出かけください。

帰りは二月堂へ

裏参道の紫木蓮にたくさんの花芽がついて春の訪れが待ち遠しく思えます。

三月堂と二月堂の間の多羅葉の木にも赤い実がたくさん。
今日は寒くても穏やかでいいお天気でした。

2024年12月12日木曜日

「鹿寄せ」と春日大社参道お散歩

「旅館ホテル組合」主催の「鹿寄せ」。
12/10は、奈良倶楽部もお当番でご案内係をしていました。

鹿寄せは10:00から15分ほど。
「旅館ホテル組合」加盟施設にご宿泊のお客様には、「粗品引換券」で素敵なエコバッグをプレゼント!今年からデザインが新しくなって大原麗加さんのデザインだそうです。素敵ですね!
「鹿寄せ」が終わってからは春日大社参道をガイドさんの案内で歩きます。ガイドツアーは4〜5名ずつの人数に分かれてなので、個人でご案内してもらえているような感じで、質問もし易くてよかったです。
私達のグループでは、主に参道に並ぶ灯籠についてたくさん教えてもらいながら散策しました。
順不同ですが・・・
灯籠を支える竿石が龍や獅子という珍しい石灯籠を奉納されたのは、谷井友三郎氏。映画館などを経営し、多大な功績のあった人です。↑↓

台石に雄鹿、雌鹿が巻付いた縁結びにご利益がありそうな燈籠。

「香具仲」とは「やし」仲間で、裏に書かれた「御師おし」とは仲介業者の事だそうです。↑↓

河内蓮根組合奉納の灯籠。門真の蓮根農家と春日さんとの関係はこちらに解説があります↑
今年奉納された真新しい石灯籠3台。
火袋に虎が彫られていて、阪神ファンに人気なのだとか↑  
時々ひょっこり顔を出してくれる鹿さん。
竿石のほっそりした燈籠は形がいいということで「七燈籠」の一つに数えられているそうです。
殆どの灯籠には「春日社」と書かれていますが、15基ほど「春日大明神」と書かれた燈籠があり、夜中に3基見つけると「小金持ち」に、5基見つけると「大金持ち」になるのだとか・・・。

そんなこんなで、豆知識を増やしながら、春日大社を参拝し
10日から始まった若宮さんの先参りにも。
「おん祭」の前に若宮様のご神徳を授かりましょうという「先参り」は 12/16まで(9:30~12:30 )
また「先参り」期間中は、各日先着50名に記念品の「意伝坊」がいただけます。今回はお参りにしたのが11時まわっていて本日分は終了した後でした。
また、春日若宮おん祭を描いた絢爛豪華な名品 「春日若宮御祭図屏風」複製も特別公開されています。
昨年のブログに「意伝坊」や「春日若宮御祭図屏風」について詳しく書いていますのでよろしければご覧ください。

若宮さんの後は「御旅所」の御仮殿を見ながら、奈良博の「おん祭」展を観賞。今回は室生寺を案内した友人が「おん祭」初心者でもあったので、博物館の展示で大体の様子を把握してもらえたようでよかったです。おかげで私も一緒に楽しむことができました。

2024年12月11日水曜日

室生寺へ*大人の遠足

12月9日 まだ紅葉が美しく残る室生寺方面へ大人の遠足でした。
あちこち寄り道して室生寺に到着したのが拝観時間終了間際。
(12〜3月の拝観時間は9:00〜16:00)
でも、室生寺専門ガイド藤本さんの濃密なご案内で、駆け足ながらも室生寺をより身近に感じることができました。 


仁王門の辺りも、金堂へ続く鎧坂も紅葉真っ盛りです。
先週までなら金堂の特別拝観もされていたのですが、特別なことが終わっていたからこその静かな境内。閉門間際なこともあって、ほぼ貸し切り状態の室生寺でした。
それにしても、12月半ばでこの紅葉の見事なこと!
4年前に新しく作られた寶物殿の入館時間が過ぎていたので、こちらに移られた十一面観音像や十二神将のうちの六体の拝観は叶いませんでしたが、本堂にいらっしゃる如意輪観音像がとても美しく心に残りました。 
五重塔も美しく、本当に何もかも別天地のようでした。
最後に、閉門した後の金堂で紅葉を背景に記念写真。
もう一度ここに来ることを誓うのでした。

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室生寺の前には「室生山上公園芸術の森」に寄ってました。
今やインスタ映えスポットとしても有名になってますが、実は以前、竣工3年目の2009年に1人で来たことがありました。(過去記事
過去記事の写真と比べても今とほとんど変わってなくて、手入れと管理をしっかりされているのがわかります。
15年前は、室生寺からこの山の上まで一人で歩いたのです。今回は1人じゃないのでそれぞれのカメラでお互いを撮りあったりして、映えるスポットで童心にかえって遊びました。 





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時間がなくて奥宮(龍穴)の方までは行きませんでしたが、室生龍穴神社にもお参りしました。
巨樹巨木の杉木立。
うっそうとした森の中は、何か神々しいような雰囲気もあり。
こちらも今度は奥宮の方へも参りたいです。
(2014年に奥宮に行ったブログ内過去記事もご覧ください)
ガイドの藤本さんに教えてもらったのですが、室生寺、山上公園、龍穴神社の3ヶ所を回って、アプリにスタンプを押してもらうと、リサ・ラーソンデザインのエコバッグがもらえました。

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室生に行く前に立ち寄ったのは、宇陀のまち。
宇陀の薬草やスパイス、宇陀産のオーガニック野菜を使った薬膳カレーを提供されている「TORU CURRY」さんへ。

「風」のエネルギーが強まる冬には、風からくる乾燥や冷えを鎮めるものを食べるという、アーユルヴェーダの考えを取り入れて作られたカレー。大変美味しくいただきました。
スパイスや身体にいいモノ色々、販売もされています。

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室生から奈良市内に戻って、夜は「割烹まつ㐂」さん。
大変美味しく、カウンターでのおしゃべりも楽しい夜でした。

2024年12月10日火曜日

「おん祭」12/15~12/18の諸神事と関連情報

大和一国を挙げての一大祭礼「春日若宮おん祭」。

月日が流れるように過ぎて行き「おん祭」まで一週間となってしまいました。毎年ブログに書いていますが、今年も「おん祭」諸神事のタイムスケジュールを記しておきます。(印が過去記事です)

◇12/15 10:00少し前頃「一の鳥居に御神木かけ」

「おん祭」が終わると、一の鳥居の御神木は北側のみになります。
その顛末についてはブログの過去記事を参照下さい。

◇12/15 10:30 「椎木の薦上げ式しぎのこもあげしき 大宿所出発」

餅飯殿センター街にある「大宿所」を、薦をつくった大和郡山市椎木町の方たちが10:30に出発して、神様がお遷りになられる「お旅所」まで担いで奉納されることを「椎木の薦上げ式」と呼んでいます。
(参考までにお旅所御假殿についてはこちらもご覧下さい。)

◇12/15(餅飯殿センター街 大宿所)
13:00  大宿所詣 渡り神子行列  (12:45~JR奈良駅出発)

14:30  御湯立 
16:30  〃
18:00  〃

17:00  大宿所祭


◇12/16(春日大社若宮神社)
14:00頃 大和士宵宮詣(手向山八幡宮にもお詣り
15:00頃 田楽座宵宮詣
16:00  宵宮祭

◇12/17(お旅所・参道)
0:00  遷幸の儀        
1:00  暁祭(お旅所) 
     暁祭での神饌のこと

9:00  本殿祭(春日大社)
10:00前  田楽奉納(初宮神社)
12:00  お渡り式出発    

12:50~13:50 南大門交名の儀 

13:00~14:30 松の下式 

13:00~ 競馬 

埒明け 

14:30~ 稚児流鏑馬
大名行列 
14:30~お旅所祭
15:30~22:30 
神楽・東遊・田楽・細男・猿楽・舞楽・和舞など神遊   
 
22:30~ 還幸の儀 

◇12/18 
13:00 奉納相撲(お旅所前)

14:00 後宴能(お旅所)


※時間はあくまでも目安です。
早くなったりすることもありますのでご注意下さい。
また、奈良の冬は底冷えが厳しいです。
防寒対策、特に足元などをあたたかくしてお出かけ下さい。