2023年8月18日金曜日

安堵町「灯芯引き体験」へ

修二会の頃に灯芯についてブログでご紹介しましたが、その時にご縁をいただいた「灯芯保存会」では、月に一度「灯芯引き体験」を開催されていて、先日ようやく体験会に参加することができました。

体験会場は「安堵町歴史民俗資料館」。
こちらは、江戸時代から代々村の庄屋役などを勤めた今村家の旧宅を活用した展示施設で、その中で、町の伝統産業である「灯芯ひき」を後世に伝承していくため、熟練者の指導による「灯芯ひき体験会」を開催しています。
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とても立派な邸宅の、まずは館内を見学して回りました。




農具や民具などの民俗資料や、幕末から近代にかけての今村文吾と今村勤三を中心とした資料展示(今村勤三氏は大阪府から奈良県を独立・再設置に導いた運動家でもあります)や、灯かりと灯芯をテーマにした展示など、安堵町の歴史や伝統が学べるようになっています。
展示施設の母屋や米蔵、そして庭も広くて回遊しながら展示を見て
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いよいよ灯芯引き体験へ。
この日の参加者は4名で、偶然にも知人がいてびっくり!とても器用にたくさんの長い灯芯を作っておられました。
さて、全く初めてでどうしていいのかわからないし、不器用な私でもできるのか心配でしたが・・・。
何度か挑戦しているうちに、ようやく長く引くことができました。
コツを掴みかけたと思ったら、また短く切れてしまったりで中々難しいのですが、それでも何とかこれくらいは引くことができました。

藺草から灯芯のずいを取り除いたいがらで作った藺草飾り。
作業台はこんな感じで、熟練の方の仕事ぶりはきっと見事なものでしょう・・・と想像しながら、灯芯になるまでの大変な作業に思い至っていました。
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体験の日時については「安堵町歴史民俗資料館」のHPに掲載されています。(9月は9/17に開催)
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本日はまた「灯芯保存会」の方がお立ち寄りくださいました。
元興寺の地蔵会に納める灯芯についての説明と、灯芯のノベルティを20セットいただきました。興味のある方に差し上げますのでお声かけてくださいね。