2019年6月13日木曜日

吉野へ*

同じ年度に開業の、同業の仲間たちとの同期会。
今年は奈良倶楽部が幹事役で、奈良で開催することとなり
半年ほど前から、どこへ行こうかと色々思案して
少し遠くなるけれど、吉野山がいいかなと会場のお宿を決めました。
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今回は「竹林院群芳園」さんにお世話になりました。
2016年に「奥田の蓮取り行事」と「金峯山寺蓮華会式」に伺った折に、ランチをいただいたことがあり、それ以来の再訪です。
歴史を感じる趣のあるお宿。
よく見ると、太閤秀吉公が吉野山で大花見の会を催した際に使われた屏風や弁当箱など、とんでもないお宝がさりげなく飾られています。
といった一面もあれば、ツバメが館内に巣作り中なために
ビニール傘で汚物を受け止めたりの、大らかな一場面も。
お部屋の窓から見えるのは桜の木々。
桜の季節はさぞかし美しいことでしょうね。
お食事をいただいたお部屋もまた素晴らしく。
夕食↑朝食↓共に大変おいしくいただきました。

本館の大正硝子の風合いもノスタルジックな雰囲気を醸し出して、雨に濡れた庭の緑を見ているだけで、ほっと寛いだ気分になりますね。
吉野山に夕方に到着してからがすごい雨で、散策に出かけることもできず、それだけにゆっくりと寛げたのはよかったです。
翌朝は快晴。
朝6時半から始まる「金峯山寺の朝座勤行に参加」を皆さんにお奨めして、集合時間までの少しの間を、お宿の庭園を散策。
こちらは大和三庭園の一つだそうで、千利休作庭の回遊式庭園。
晴れていれば蔵王堂も見えるのですが、雲海のような雲が出ています。
皆さんが集合できたので、朝6時10分出発。
少し急ぎ足で金峯山寺に向かいます。
不思議だったのは、どこからともなく現れたこのわんちゃん。
付かず離れずで私たちを金峯山寺まで案内してくれるのです。
 朝早くの吉野山、雲の上に山が顔を出してとても神々しい。
近づく蔵王堂の大きさに皆さん驚いて(何しろ初吉野の方ばかり)
朝の勤行は、宿泊した者だけの特別な時間ですね。素晴らしい体験をさせていただけて、皆さんに喜んでいただけて何よりでした。

帰りの道中も幽玄の世界。
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この後、宿に戻って美味しい朝食をいただき、チェックアウト後の行程をどうすべきか?・・・幹事として一番悩んだのが翌日の半日。
遠方から数時間以上かけてお越しいただいているので、ランチの後には解散してというスケジュール。ランチもなるべくインターに近いところがいいなぁと、あれこれ悩んで、こんな行程に→こちら
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同業の皆さんといっても、もう引退された方や2代目の方もいるのですが、開業以来、この同期会だけは途切れることなく31回目を迎え、帰る頃には次の幹事役さんが「来年はどこがいいかなぁ」と、早一年後を楽しみにしているのです。
「こんな機会でもないと、ここまで来れなかったけれど、吉野に来られてよかったー」と、奈良市内だけでない奈良の魅力を少しですが堪能していただけてよかったです。