2024年1月24日水曜日

東京ステイ中のあちこち*

コロナ禍前は、子ども達のところに数日滞在して美術館巡りなど東京ステイを楽しんでいた閑散期の1月。
そして今年の1月は、ようやく以前のような東京ステイができると楽しみに上京し、その中で「奈良のトビラ」でトークイベントも企画していただきました。

「奈良のトビラ」以外にも行きたいところはたくさんあったのですが、美術館博物館が月曜日休館で火曜に帰寧するというスケジュールから、優先順位をつけて行ってきました。

まずは、銀座松屋のすぐ近くの「聖書館」へ。
オニヅカタイガーさんとのコラボイベントとして、奈良が誇るかき氷の名店「ほうせき箱」さんが出店されているのです。
このコラボイベントは1/31までの期間限定なので、ちょうどタイミングがあって楽しみに伺いました。
楽しみ過ぎて、途中に銀ブラを挟んで2杯もいただきました。
オニヅカタイガー75周年イベントは鉄腕アトムがテーマ。
イメージカラーの赤色に合わせて、奈良産の苺「古都華」の鮮やかな赤色が映える芸術的な美しさのかき氷、お味も絶品です。

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最終日に行ったのは「ダイアローグインザダーク」と根津美術館。
「ダイアローグインザダーク」は、私の友人が一推しのところで、以前から一度体験してみたいと思っていたところです。 
どのようなところか簡単に説明すると、目を使うことのない照度ゼロの漆黒の闇の中での体験を通して、体のうちに眠る「五感」を研ぎ澄まして、心と体をととのえるというプログラムです。
視覚障害者の方のアテンドで、同じグループになった8名と一緒に真っ暗な空間で過ごすのですが、せせらぎや小鳥の声に導かれながら、水に触れたり足湯をしたり、花の香りを嗅いだりハチミツを舐めたりハーブティーをいただいたりと、お互いに声をかけながら全員でプログラムを達成していくのです。
聞く触る匂う味わうそして思いやる。
こういう体験をすることによって気づくこともあり、多くの企業が研修に取り入れられているのがわかるような気がしました。

今回参加したのは、国立競技場近くの神宮外苑の施設でしたが、もう一か所、竹芝にもあり、プログラムの内容が違うようです。
また機会があればそちらにも参加してみたいと思います。
 
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この後、絵画館前銀杏並木や青山墓地を抜けて根津美術館まで散策。

根津美術館の企画展「繍と織」は、初代根津嘉一郎氏の染織品コレクションから選りすぐりのものが展示されていて、布もの好きにはたまりませんでした。
ただ、法隆寺や正倉院伝来の古代裂は昭和初期に古美術商から購入したものとあり、正倉院展で見た柄のものが多数あって、あぁこうして流通した時代があったのかと複雑な気持ちになります。
能装束や江戸時代の小袖コレクションは素晴らしくて、見終わってからもう一度鑑賞してしまうほど。
奈良県美にも素晴らしい小袖コレクションがあるので、いつかまたその機会があれば嬉しいなと思いました。