2026年3月13日金曜日

二月堂修二会2026*下七日の聴聞

下七日に入って8日9日の牛玉日に聴聞した記録です。

3月8日は、初夜「大導師作法」の途中から。
牛玉刷りの日なので、大導師作法もゆっくり唱えられます。
大導師の祈りの中で今年初めて「諷誦文ふじゅもん」を聞くことができました。「敬ってもうす~諷誦文のこと~」で始まり、自然災害や天候異変、また他国への軍事侵攻など、今の世を憂え嘆く言葉が聞こえ、大導師さまに合わせて聴聞者の一人として世界の安寧を祈りました。

続いて「咒師作法」からの「教化きょうけ
下七日の初夜と後夜の咒師作法の最後に唱えられる「教化」はとても美しい誦句で、下七日に通う楽しみの一つになっています。

初夜では、「いさぎよき補陀の都に・・・」と咒師のリードの後にガワの「法の声常に聞かむと杖奉る声奉る~」。
後夜では「父母を仏になさむ」の後に「よしをなみ補陀の都に杖奉る声奉る~」。そして「九条錫杖」が唱えられうっとり聞き入ります。

3月9日は少し遅れて奈良倶楽部出発。
初夜の教化が終わったあとでしたが、半夜に唱えられる「法華懺法 」も聞き、後夜の読経、称名悔過の起居礼、観音散華と、日を重ねるごとにお声明が少しずつ耳に馴染んで、聴聞の楽しみとはこういうことかなと思うのでした。

8日には籠松明も出来上がってました。

かわらず美しい奈良の街。修二会聴聞の夜に二月堂から眺める奈良の景色にいつも心があらわれます。
両日とも晨朝の最後まで聴聞しており
いつもはチョーズチョーズの下堂風景を見ようと「粥食偈」の「夜あけんだりや~」「くら~し」を聞いたらすぐに局の外に出て待機してしまうのですが、この2日間は晨朝の最後まで聴聞。

晨朝の宝号では「ナムカンナムカン」のはざまに「ノウカンノウカン」も挟まれて、そのリズムよく勢いよく何より練行衆の皆様の息もぴったりの宝号を聞くと、ワクワクする気持ちにエネルギーも満たされていくようです。

最後まで聴くと、大導師・和上・咒師さん達の下堂のお見送りはできず、司から平衆のチョーズチョーズの頃に局をあとにしました。

2月後半から3月2日までの春の陽気のような暖かさはどこへやら。
夜の冷気とともに修二会らしい冷え込みの毎日。
それだからこそ、「お水取りがすむまで春はこない」と、春の訪れが待ち遠しい気持ちになるのでしょうね。