2026年7月16日木曜日

「倉本酒造」で酒蔵見学

奈良市東部の旧都祁村にある「倉本酒造」さん。
6月の終わりに酒蔵見学の機会がありました。

ここは標高500mの大和高原、冬は氷点下にもなります。
酒蔵の前に広がる田で育てた酒米と、自社の山で採取した水だけで、寒暖差の大きい地の利を生かした酒造りを続けている「倉本酒造」さんの若き7代目、倉本隆司さんにお話を伺いました。




利き酒をして、とても好みの美味しいお酒に出会いました。
上の写真前列・右から2本目の「KURAMOTO SE」↑

マスカットのような香りに白ワインのような爽やかな酸味。
アルコールにあまり強くないのにお酒は好きという私にぴったりな、口当たりよくすっきりとした飲み口の日本酒です。

聞けば、この「KURAMOTO」(アルファベット横文字)シリーズは、倉本さんが新しく開発したお酒で、このシリーズで大きく飛躍されたそうです。

この後、場所を移動してより詳しいお話をお聞きしましたので、当日のメモを見ながら、わかる範囲でご紹介したいと思います。

まず、上の写真↑の左側の「金嶽きんがく」が、昔からの地元向けの酒で無濾過の生原酒。THE昭和の酒だそうですが、「昔ながらの酒」が、今の時代にまた見直されているのだそうです。

下の写真↓の左側の「菩提酛つげのひむろ」は6代目のお父様の代でつくられたもの。かつて都祁村にあった氷室から名付けられました。
室町時代の製法「菩提酛造り」を500年ぶりに復活した純米酒です。

定番ラインの漢字の「倉本」は6代目の酒をリニューアルして地域性を表現したもの。自社文字のフォントでシンプルさも表しています。
「倉本」にも何種類かあって、遊び心のある名前がついています。
左の茶色の瓶の「倉本ツゲノワール」は都祁の地という意味で、奈良県独自開発のオルニチン酵母が使用されています。オルニチンというのはシジミ由来で二日酔いに効くのですね。
右の緑色の瓶の「倉本クランジ」は蔵の地という意味で、その他に「ナラトーブ」(奈良東部)や、大神神社のササユリから採った山乃かみ酵母を使用した「ビオロッシュ」(自然栽培)などもあり。モチーフにちなんだデザインの判子がラベルに押してあったりなど、聞けば聞くほど遊び心を感じて感心してしまいました。

そして、ここからが7代目倉本さんが造ったお酒になります。
2015年に帰って3年後の2018年から自分の酒造りが始まりました。
縦文字の「KURAMOTO」もラベルの色で違いがあるようです。
写真左から、青色ラベルは自家田の夢山水を64%精米、黄色ラベルは山田錦を64%精米。数字は精米具合を表していて、倉本さんはお米の磨き具合で大吟醸や純米という名称が変わっていくのが腑に落ちないので、64や77や81という風に精米具合を数字で表すことにしたとおっしゃいます。そしてラベルの上部に何やらあるのは、その数字を二進法で表したもの。何から何までデザインに凝ってらっしゃいます。

横文字の「KURAMOTO」は、2021年より造られた日本酒の新しい香りを表現したお酒で、これからのスタンダードを目指すニュースタンダードライン。
乳酸菌が入っているものもあり、試行錯誤の末に生まれた日本酒の未来に期待できるお酒だと思いました。
こちらもラベルに強いメッセージが込められています。
山の形とぐるぐるの波紋で水を表していること。その波紋は水だけでなく年輪も表して、時を刻む、層を重ねるという意味もあり。山の下にある丸いのは杉玉だったり、おちょこの蛇の目だったりで、白地に印刷を3回重ねて表現している力のこもった作品です。

こうして実際にお話を伺うと、より具体的にお酒についての知識がわかり、倉本さんが酒造りにかける情熱などもより深く知ることができました。倉本さんが目指す酒造りに、単なる昔帰りでない「温故知新」を上げてらっしゃったことも印象的でした。

倉本酒造さんのサイトには、もっと詳しく書いてありますし、お取り扱い店やイベントなども掲載されていますので、お近くでの出店などがありましたら是非お出かけくださいませ!

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お話を伺った後は・・・
倉本さんに注いでいただくお酒の有難くも美味しかったこと!
美味しいお料理もまた絶品で、いつもありがとうございます。