2026年2月14日土曜日

奈良博「お水取り」展と「公開講座」

 二月堂修二会を前に、奈良博で「お水取り」展を観賞。

エントランスに置いてある籠松明や、会場内に流れる声明を聞いていると、気持ちは一気に修二会の世界へ飛んでいきます。

食堂じきどうでの様子、こちらだけ写真撮影可です。重衣・食堂袈裟・袴・・・背中側にまわって重衣の僧綱襟もしっかり拝見。
また、小観音さんのお御簾の複製と写真も展示されていて、先日の空海寺でのお話会で拝見した、小観音さんの小さなお餅がどこにどのように飾られるのかもよくわかりました。

奈良博の「お水取り」展は3/15まで。(この後の休館日は2/24のみ)
修二会期間中はお休みなしで開館しています。
開館時間:2月中と3/15は9:30~17:00
修二会期間中の3/12は9:30~19:00・それ以外は9:30~18:00
いずれも入館は閉館時間の30分前まで

奈良博と東大寺ミュージアムの2館鑑賞者には特製散華がプレゼントされます。今年は二月堂焼経をデザインした散華をいただきました。

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そして2/14に狭川普文長老の公開講座があり、拝聴してきました。
題して「東大寺二月堂修二会行事・入門編~参籠する僧侶の役割~」

修二会の意味や何故行われるか、悔過会の意義などについてのお話。
その中で、二月堂の悔過会は勅命ではなく、僧侶自らが寄進を募って創始したのが特徴と、それ故、戦乱で伽藍を焼失し再建急務だとして国に修二会など厳修している場合でないと指導されても休止したことがなかったという胸アツなお話もあり。

ところで修二会存続の危機については、平重衡の南都焼き討ちや、三好・松永の合戦や、江戸時代に内々陣からの出火で二月堂焼失したことに加えて、太平洋戦争末期に練行衆3名に赤紙が来て残り8名で満行されたことや、近年ではコロナ禍の聴聞や松明拝観を中止してコロナ対策を万全にして行をされたことなどが思い浮かびます。
でも、内陣より出火がその他に2回(出火するも消火)、興福寺とのいざこざで存続が危ぶまれたりが3回、暴風雨で食堂損害・大地震で参籠宿所破損・室戸台風で閼伽井屋と食堂が破損などの大きな自然災害が3回と、今年で1275回目を迎える不退の行法にはもっと多くの存続の危機があったようです。
閼伽井屋の破損で内部の様子が白日の下にさらされたこともあったようです。(井戸2つの内1つは水が出ないことや井戸が浅いことなどもわかったようです)

小観音さんは12世紀前半までは印蔵(大仏殿北東にある。おそらく持寶院の近く)に保管されていて、毎年2月8日に二月堂に移されて修二会が終わると印蔵に戻されていたということも知って驚きました。
今は二月堂に常置されて、3/7から翌年の2/21までは内陣正面に、2/21の御輿洗いの後から3/7の出御までは後堂にいらっしゃいます。

修二会入門編とありましたが、脱線するお話が興味深いことばかりで、あっという間の楽しい時間でした。ありがとうございました。

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奈良博仏像館では「興福寺伝来の四天王像」が3/15まで特別公開されています。


4躯揃っての公開は28年ぶりだそうで、ぜひこちらもご覧ください。