2026年5月20日水曜日

依水園で「林駒夫の人形」展

依水園内「寧楽美術館」で開催中の「人間国宝・林駒夫の人形」展

人形制作について専門知識のない素人ではありますが、チラシの写真から、作品を見ることを楽しみにしていた展覧会。
公式サイトによると、桐塑とうそ人形の重要無形文化財保持者(人間国宝)とあります。

桐塑人形という言葉も初めて知りましたが、桐のおがくずに正麩糊しょうふのり(小麦のグルテンから作った糊)を混ぜて練り、粘土状にしたもの(桐塑)を素地とする人形なのだそうです。

桐塑は、柔らかで造形がしやすく、乾燥後には適度に堅牢となり、木材と同じように彫刻ができ、その表面に胡粉などで塗装したり、紙や布を貼ったりすることが可能であり、造形の過程で彫り直しなど修正・改良ができる利点がある。この桐塑の特長である素材の自由度を存分に活かしたのが林駒夫氏の人形であった。(会場で配布の資料「林駒夫の人形技法」より)

※文化庁の文化遺産オンライン「動画で見る無形の文化財 工芸技術記録映画 桐塑人形ー林駒夫のわざー」で、制作工程を見ることができます。

2024年5月に87歳で逝去された林駒夫氏の没後初の回顧展。 
寧楽美術館が所蔵する、奈良一刀彫人形師・森川杜園の作品「融とおる」に感銘を受けた氏が何度も訪れていたというご縁で実現したもので、その作品「融」も会場内で公開されています。

和紙や布を貼ってつくられた衣装やその色彩も素晴らしく、美意識の高い気品あふれる作品の数々に、素晴らしいものを見せていただけたこと有難いことでした。

「斑鳩幻想」や、中将姫を描いた「當麻」、修二会に関連した「二月堂椿」や、奈良人形から着想を得た「子ノ日」など、奈良に関係する作品も多くあり、跡を継ぐ長女の美木子氏の嵯峨人形や御所人形も素晴らしかったです。

会期は6/1(月)まで、9:30~16:00(火曜日休館)
最終日の6/1は「依水園開園記念日」として特別料金で入園できます。
※通常大人1200円→6/1は大人500円
※6/1は記念イベントとして「文人趣味の煎茶席」も!(過去記事


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上記↑のイベント「文人趣味の煎茶席」が行われる三秀亭の食事処「三秀」で、お昼をいただいて帰りました。