2025年7月23日水曜日

當麻寺「蓮華会式」

7月23日
中将姫さまが當麻曼荼羅を織り上げた日。

中将姫さまが當麻曼荼羅を織り上げた7月(旧暦6月)22日から23日にかけて、當麻寺曼荼羅堂では22日夕刻と23日早朝に、曼荼羅完成を祝う「蓮華会式」が行われます。

こちらの行事は拝観時間外に行われるため一般参列はできませんが、中之坊写仏道場で23日14時から行われる「蓮華会式」では、写経・写仏をすることによって法要に参列することができるのです。

法要中以外なら写真撮影もいいということで、終わってから當麻曼荼羅(平成に復元、実際の4分の1の大きさ)とお供えの野菜や紙で作られた蓮の花などを撮影させていただきました。
コロナ前に続けていた「称讃浄土経」(多分最後にお写経したのはこの時?→)、久しぶり過ぎるのですが8巻目に挑戦です。また再開できてよかった!
そして同行した夫も「称讃浄土経」に挑戦。夫婦そろって中将姫さまが写経された文字を写しながら法要の読経を聞かせていただきました。

中之坊さんのサイトによると
當麻寺中之坊の蓮華会は、延宝8年(1680)の文書「和州當麻寺真言宗学侶行人年中行事」に當麻寺「蓮華会」が旧6月23日の14時より行われていたことが記録されていることと、曼荼羅堂での「蓮華会式」では古式の「蓮華会法則」に基づいた法会が途絶えていることから、7月23日の14時から中之坊写仏道場に場所を移して行われてるもので、「蓮華会法則」に基づき“四箇法要”で営まれ、途中、中将姫さまの事績を唄った「中将姫和讃」も唱えられます。
この「中将姫和讃」の調べがとても心地よくて、時々美しい絵天井を見上げてはまた筆を進めるという何ともいえないお写経の時間でした。

また今年は大蔵流狂言 茂山忠三郎先生により能「當麻たえま」のアイ狂言が奉納されました。能「當麻」で 前場と後場の間アイに狂言師が登場して語られる中将姫さまの物語が大変素晴らしくて、この時間は手をとめて聴き入りました。
色和紙でつくられたお供えの蓮の花は、蓮華会式のおよそ1ヶ月前に手作りで新しくつくられるのですが、昨年に作って約一年間お供えした蓮花は参列者にわけていただけるということで、少しいただいて帰りました。しばらく館内に飾っていますので、是非じっくりとご覧ください。

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「香藕園」の夏の花々






金堂と曼荼羅堂の間には蓮の花も!
少し早い目に着いたので、曼荼羅堂(本堂)、講堂、金堂もゆっくり拝観できて有難いことでした。
余談ですが、奈良俱楽部開業当時1988年の一年はさほど忙しくもなかったので、日曜日には子ども達と一緒に奈良県下の寺社巡りをして、観光の智識を仕入れておりました。夫はその時以来の當麻寺再訪でした。