2025年7月16日水曜日

7/17までホテル日航奈良で「奈良のトビラ」

今年7月1日で開業20周年を迎えられた「ホテル日航奈良」さん。
只今、アニバーサリーイベントとして「奈良のトビラ」が開催されています。(期間は明日7/17まで、時間は9:00〜16:00です)
ホテル日航奈良さんの20周年記念ロゴ(サトリデザインさん制作)も素敵だし↑
小寺慧さん制作の照明スタンドの版画もとても素敵です↓


ホテル日航奈良さんオリジナルのぬいぐるみや
記念に作られたツバメノートやアクリルスタンドも可愛い!  

奈良のトビラの商品では、以前から愛用の靴下もあり。
でも今回、初めて見る商品がすごく多かったです。
天理のアースカラーさん↑や、漆芸家・小西寧子さんの螺鈿の薄貝で作られた猫のピンバッジとか↓

田原本の歯ブラシメーカー・タナベさんのオリジナルブランドの歯ブラシ↑や、呉竹さんの超極細筆ペン↓とか。



奈良県内のお店や業者さんが新しく参加されていて、スペースも広くて目移りしてしまいます。
自分用にもちょこっと↑

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ホテル日航奈良で開催中の奈良のトビラは7/17まで(9:00〜16:00)
そして最後になりましたが、ホテル日航奈良さん、20周年おめでとうございます!

2025年7月13日日曜日

永瀬卓「人形作品集 大和し思ほゆ」II

永瀬卓さんの新しい人形作品集が届きました。

ちょうど1年前の7/13より「平城宮いざない館」にて
『万葉挽歌〔レクイエム〕-人形からみる古の奈良-』展と題した展覧会で、永瀬さんのつくられた人形たちが多くの方々の目に触れることとなりました。

ブログの過去記事を読み返すとあの時の感動がよみがえってきます。

ブログ過去記事→内覧会/奈良倶楽部での小さな出会い/トークイベント/展覧会最終日/東京のまほろば館で展示

そろそろ1年経つんだなぁと懐かしく思い出していたところに、新しく制作された人形や手直しした人形が掲載された写真集第2弾が届いてびっくり!

「小さな出会いから大きな物語の御縁に感謝をこめて」
こちらこそ、そのご縁に関わらせていただき感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

作品集には、この一年に制作された新作の人形、写真集で初お披露目の人形、そして今までの作品を大幅に手直しされた人形など19体の作品が掲載されています。

永瀬さんより写真拝借と掲載許可をいただいて、新作の人形をご紹介させていただきます。
山吹の花を持つ高市皇子
堅香子の花を持つ水汲みの女性は役人の娘?
もう一体、堅香子の花を持つ人形も掲載されていて、そちらは最初の作品集に掲載の人形を手直しされたものだとか。(下段に画像有り)
萩の花を手に、笠金村の歌をイメージした人形
柿本人麻呂が愛した依羅郎女
源氏物語より浮舟
青衣女人
狭野茅上郎子(今上陛下や敬宮さまに似ているように思えますが)
坂上郎女はいざない館で2体の展示がありましたが、こちらの新羅尼僧理願の葬儀を執り行う坂上郎女は新作です。

手直しされた人形は・・・
有馬皇子
こちらの人形は表紙にもなっていますし、永瀬さんの処女作も有馬皇子、そして今までに5体の有馬皇子をつくられたそうです。(そのうち2体はいざない館で展示されていました)
最初の作品集にも有馬皇子の人形が掲載されているのですが、その人形を手直しされたのが第2集のこちらの人形です。(下段に画像有り)
中将姫さまも2体掲載されていて、こちらが手直しされたもの。
少し丸みをおびたお顔立ちのように思えます。

作品集の第1集の人形が第2集で手直しされて掲載されたものが幾つかあって、作者永瀬さんの心境の変化もあるのか、どの人形も優しく気品高くあたたかな情緒に溢れているように思えました。

スマホカメラで私が撮った写真ですが・・・
写真の左:第1集・右:第2集
堅香子の花を持つ人形も、写真の左:第1集・右:第2集に掲載。

その他に、いざない館で出された大友皇子、穂積皇子も手直しされて掲載されています。

人形作品集2冊と、いざない館での図録を奈良倶楽部のラウンジスペースに置いていますので、それぞれ見比べながらご覧いただけます。
ご宿泊の折に、どうぞお楽しみくださいませ。

2025年7月11日金曜日

夏の朝*

しっとり雨の季節を味わうこともないまま梅雨明けして、真っ青な空が清々しい奈良の朝。
7月11日、いつの間にか7月も3分の1が過ぎようとしています。
毎日のうだるような暑さに熱中症を心配してお家でゆっくり過ごしていましたが、早朝散歩まであと3週間ほど!
コースの見直しや追加したいこともあったので、今朝は早起きして3時間ほど歩いてきました。

 まずは二月堂目指して・・・

こんなところに隠れて母鹿を待ってる子鹿。
お母さん早く帰ってきてほしいよね。

大仏殿参道、五百立神社と真言院辺りに休憩用の椅子が並んでました。 

鏡池南側にも休憩スペースを作っていました。
これはひょっとして、ところ構わずどこにでも座る人々に、座るならこちらでどうぞと案内するために作られたスペースかなと。(それにしてもどうしてどこにでも座るのでしょうか?先日お参りした春日大社も御本殿前や水谷神社前の参拝するところにも座っている団体さんありで、文化の違いに戸惑いました)

東塔跡で見かけた母子鹿

三社橋で見かけた子鹿ちゃん
三社池西側の畔にもたくさんの鹿たち。

そして南大門
空の蒼さが印象的。
今日は本番の日より1時間遅く出発したので、この辺りで7時半です。
きらきらと明るい陽射しが降りそそいでいますが、まだ汗もかかずに気持ちよく歩けます。
こちら↑は、西塔跡から中門堂池に下りるあたりで母子鹿。この辺りにマルミノヤマゴボウが生えていて、すっかり紅くなってました。

中門堂池の北側に湿地があって、鹿達の水飲み場になっています↑

戒壇院への道、この辺りにも母子鹿。
戒壇院から北側に下りる石段のところには青栗たわわ。 


正倉院北側の塀の中に夏藤が満開でした。
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朝の早い時間は日陰も多くて気持ちのいいお散歩ができました。
ゆっくり歩いて東大寺境内の隅から隅まで楽しんでいただければと思います。

帽子、タオル、お水は必需品ですが、途中に何か所か自動販売機もあり。当日は歩きやすい靴でお越しくださいませ。

2025年7月10日木曜日

7月のお出かけ情報③~後半の寺社伝統行事

 7月後半の寺社伝統行事のご案内です。


◇7/16 19:00頃  鴨都波神社 夏祭り「すすき提灯献灯献灯行事」
問合せ: 0745-62-2176

◇7/16~7/17 天河大辨財天社例大祭」   
7/16 19:00〜宵宮祭 
7/17 10:00〜大祭神事  採燈護摩 能楽奉納
問合わせ:0747-63-0558
※参列は事前予約制で7/10が締切でした。

◇7/17 18:30〜 法華寺「蓮華会式」  
本堂前の茅の輪をくぐり、夏の厄除け祈願をする法要。
問合せ:0742-33-2261

◇7/19 14:00〜 元山上 千光寺「きゅうり加持」
問合せ: 0745-45-0652

◇7/19  14:00~20:00  往馬大社銀河祭
問合せ: 0743-77-8001

◇7/20  19:00~  高鴨神社献灯祭神事
問合せ:0745-66-0609

◇7/20 11:00〜 西大寺「饒益坊忌にょうやくぼうき
問合せ:0742-45-4700

◇7/23 15:00~  西大寺「奥の院 地蔵会式」
問合せ:0742-45-4700

◇7/23 16:00~ 伝香寺「地蔵会 着せ替え法要」  
裸のお地蔵さんとして知られる秘仏地蔵菩薩立像が本堂内で特別公開されます。衣の着せ替えは何よりの供えとして興福寺の妙法尼が母の菩提を弔うため1228年より始められました。
問合せ: 0742-22-1120
※状況によっては一般参拝は堂内人数制限になる可能性あり。

◇7/23 17:30~ 福智院「地蔵盆」
問合せ:0742-22-1358

◇7/23 18:00~20:00 十輪院地蔵盆
本堂の軒下に多数の提灯を吊るし堂内を照らします。
問合せ:0742-26-6635

◇7/23 14:00~ 當麻寺蓮華会と写仏会 」
中将姫が當麻曼荼羅を織り上げた日に因み、曼荼羅完成を祝う行事。
中之坊写仏道場の當麻曼荼羅の前で、伝統の法会が営まれます。
美しい絵天井の下で、蓮華法会のゆるやかな声明・読経の声を聞きながら写仏をすることができます。
問合せ: 0745-48-2001

◇7/23・7/24  帯解寺子安地蔵会」 
7/23  19:00〜紅白の岩田帯練供養
7/23・24 19:30〜理趣三昧大法要厳修
本尊の子安地蔵は鎌倉時代の寄木造。(重要文化財)
問合せ:0742-61-3861

◇7/24 8:00~ 東大寺知足院「地蔵会 」

 ◇7/24 18:00 法隆寺「東院地蔵会」
伝法堂が特別開扉されて法要が行われます。
法要は30分程、その後20:00まで特別開扉されています。
問合せ:0745-75-2555

◇7/26 17:00~ 吉野神宮夏越大祓神事
問合せ:0746-32-3088
※茅の輪くぐりは7/26~7/27の2日間(9:00~20:00閉門)

◇7/28 8:00~ 東大寺解除会げじょえ」 
大仏様の前に茅草で作った約2mもの茅の輪が設けられ
東大寺の僧侶がこれをくぐって 
盧舎那仏に夏越しを祈る法要が行われる。
法要は8:00~9:00
茅の輪くぐりは8:00~、一般参拝者9:00〜
問合せ:0742-22-5511
2014年の様子はこちら→ 

◇7/28 11:00〜 元興寺肘塚不動尊供養
問合せ: 0742-23-1377

◇7/28 畝傍山口神社でんそそ祭
10:00から神事/夕方に夏期大祭
問合せ:0744-22-4860

◇7/30・7/31 綱越神社 「おんぱら祭
7/30 16:00〜宵宮祭斎行 
7/31 10:00〜例祭斎行 
※今年は奉納花火が中止になります
問合せ:0744-42-6633

◇7/31 19:00〜 高鴨神社夏越の大祓い
茅の輪くぐりは終日。
問合せ:0745-66-060 

2025年7月9日水曜日

「正倉院 THE SHOW 」

 大阪歴史博物館で開催中の「正倉院 THE SHOW 」を見てきました。

意外に奈良から近いのですが、大阪歴史博物館は初めて来ました。
この展覧会では、実物ではできない新たな切り口で正倉院宝物が紹介されています。(※本物の正倉院宝物は展示されていません)

再現模造というと、本物を見ている者からすると少し低く見てしまいがちですが、ここに出ているものは、本物と同じ素材を使って奈良時代の技法で甦させた宝物たち。
宮内庁正倉院事務所監修のもと、宝物本来の姿を精緻に再現した再現模造の宝物たちの豪華絢爛、美しかったこと!

宝物を360度からスキャンして取得された高精緻な3Dデジタルデータに演出を加えた映像を大スクリーンで上映されているのですが、これがもう圧巻!

動画の一部を写真撮影したものですが・・・





肉眼では捉えにくい宝物の細部や質感!
正倉院宝物の世界に没入して耽美な世界を味わう幸せな時間でした。

でもただ美しいだけのものを紹介しているのではなく
「勅封」のコーナーでは、勅封という制度が、1250年以上宝物を守り継ぐというゆるぎない意志の象徴だということを紹介されていますし

正倉院宝物のある奈良はシルクロードの終着点ともいわれていますが
ペルシャ・中国・インドなどの様々な文化がシルクロードを通じてもたらされ、日本の職人に大いなる影響を与えたことも紹介。それは東西文化の融合による独自の美の創造だったと。

そして、その美を生み出している高度な技法、「螺鈿」「木画」「撥鏤」などが映像で紹介されていました。

再現模造の宝物はどれも素晴らしかったです。





最新の研究成果からよみがえった蘭奢待の香りも嗅ぐことができます。

なんとなく「バニラ」のような印象をもちましたが・・・。
今年の正倉院展で「蘭奢待」が出陳されますので、香りの体験ができればいいですね。

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「正倉院 THE SHOW 」大阪展
会期:6/14~8/24
時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週火曜日(但し8/12は開館)
「正倉院 THE SHOW 」東京展は9/20~11/9、上野の森美術館で。
正倉院展の予習復習に楽しめると思います。

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帰りは近くのお蕎麦屋「守破離」で、そして前に飼っていた犬の名前と同じパン屋さんへも寄り道して・・・
とんでもなく暑い一日でしたが、大阪谷町4丁目あたりを半日楽しんできました。