大阪歴史博物館で開催中の「正倉院 THE SHOW 」を見てきました。
この展覧会では、実物ではできない新たな切り口で正倉院宝物が紹介されています。(※本物の正倉院宝物は展示されていません)
再現模造というと、本物を見ている者からすると少し低く見てしまいがちですが、ここに出ているものは、本物と同じ素材を使って奈良時代の技法で甦させた宝物たち。
宮内庁正倉院事務所監修のもと、宝物本来の姿を精緻に再現した再現模造の宝物たちの豪華絢爛、美しかったこと!
再現模造というと、本物を見ている者からすると少し低く見てしまいがちですが、ここに出ているものは、本物と同じ素材を使って奈良時代の技法で甦させた宝物たち。
宮内庁正倉院事務所監修のもと、宝物本来の姿を精緻に再現した再現模造の宝物たちの豪華絢爛、美しかったこと!
宝物を360度からスキャンして取得された高精緻な3Dデジタルデータに演出を加えた映像を大スクリーンで上映されているのですが、これがもう圧巻!
動画の一部を写真撮影したものですが・・・
肉眼では捉えにくい宝物の細部や質感!
正倉院宝物の世界に没入して耽美な世界を味わう幸せな時間でした。
でもただ美しいだけのものを紹介しているのではなく
「勅封」のコーナーでは、勅封という制度が、1250年以上宝物を守り継ぐというゆるぎない意志の象徴だということを紹介されていますし
正倉院宝物のある奈良はシルクロードの終着点ともいわれていますが
ペルシャ・中国・インドなどの様々な文化がシルクロードを通じてもたらされ、日本の職人に大いなる影響を与えたことも紹介。それは東西文化の融合による独自の美の創造だったと。
ペルシャ・中国・インドなどの様々な文化がシルクロードを通じてもたらされ、日本の職人に大いなる影響を与えたことも紹介。それは東西文化の融合による独自の美の創造だったと。
そして、その美を生み出している高度な技法、「螺鈿」「木画」「撥鏤」などが映像で紹介されていました。
再現模造の宝物はどれも素晴らしかったです。
最新の研究成果からよみがえった蘭奢待の香りも嗅ぐことができます。
なんとなく「バニラ」のような印象をもちましたが・・・。
今年の正倉院展で「蘭奢待」が出陳されますので、香りの体験ができればいいですね。
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※「正倉院 THE SHOW 」東京展は9/20~11/9、上野の森美術館で。
正倉院展の予習復習に楽しめると思います。
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帰りは近くのお蕎麦屋「守破離」で、そして前に飼っていた犬の名前と同じパン屋さんへも寄り道して・・・とんでもなく暑い一日でしたが、大阪谷町4丁目あたりを半日楽しんできました。