2025年4月7日月曜日

東大寺境内*花便り「夕刻の桜散歩」

4月7日 夕刻の桜散歩
桜の季節のこの時間に出かけられたこと、そして美しい景色に出会えたこと。帰宅してから思い出しても心がじわっと満たされて、幸せな気持ちになってます。

奈良俱楽部から歩いてちょうど10分。
しばらく見に来れなかった「おかっぱ桜」の愛称で親しまれている枝垂れ桜。今年も見事な「鹿摂食線」を描いていました。





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ここから大湯屋の方へ。
「桜の緞帳」にかなりボリューム出てきました。
モミジと桜も大湯屋あたり。
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そして裏参道へ。
昼間の喧騒が嘘のような、日の入り前の静かな時間。
春の花々の競演に心が躍ります。




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ちょうど二月堂に上がる頃には、西の空も茜色に染まって
登廊横の桜の花を見ることができただけでも有難い。満開の様子をSNSで見かけて、実際にこの目に焼き付けたかった光景でした。



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日没まで待たずに二月堂をおりて、大仏殿裏まで来たところで、もうお日さまは見えなくなっていました。
日暮れ間もない「春の宵」の頃。
陽が沈んでもまだほんのり明るさが残って、寒くもなく気候も良くて、何とも言えない春の風情が私を楽しい気持ちにさせてくれます。
枝垂れ桜越しに見る月も澄んでいて「春宵一刻値千金」という言葉を反芻しながら帰るのでした。