2020年9月16日水曜日

「正倉院展」今年の出陳物は*

昨日に発表された正倉院展の「前売日時指定券」の予約・発券について、すでに期間中にご予約済のお客様には、あらためてショートメールやPCメールでご連絡致しました。
もし連絡が来ていないというお客様は、9/15のブログに詳しく書いていますのでご覧ください。

また、早くにご予約済の方や東京都在住の方にも、「GoToトラベルクーポン」取得方法を併せてご連絡致しました。
ただ、12月末にご予約済のお客様にはまだご連絡できていませんが、10月上旬には(「地域共通クーポン」が発行されるようになりましたら)こちらからご連絡差し上げますのでよろしくお願いします。

さて、昨日はこの前売日時指定券のことばかりが頭にあって、肝心の今年の出陳物についてのご紹介をすっかり忘れていました。
  

写真は奈良博のサイトより拝借。 

今年は、楽器、伎楽面、遊戯具、調度品、佩飾品、染織品、文書・経巻などが出陳され、正倉院宝物の主要なジャンルの名品をご覧いただくことができます。
とりわけ、犀や獅子を螺鈿で表した平螺鈿背円鏡、曲芸をする人々などを緻密に描いた墨絵弾弓、花文様を全面に表した花氈など、美術としての魅力を有する品も数多く展示されます。
また、武器・武具と薬物がまとまって出陳されるのも特徴です。
薬物は光明皇后が病人に分け与えるために東大寺に献納したものを中心に、8件が出陳されます。光明皇后は今日の病院に当たる施設を作るなど救済事業に尽力しましたが、薬物の献納もその一環と言えるでしょう。薬物は奈良時代における疫病との闘いを伝える品としても、注目されています。

ということで、今年もたいへん楽しみなラインナップです。

最後に奈良倶楽部からお客様へお知らせです。
開業以来32年間、正倉院展の期間中は休館日なしでやってきましたが、今年は諸事情があって、10/27(火)と11/9(月)を休館日としています。
この日を予定されていたお客様には大変申し訳なく心苦しいのですが、ご了解賜りますようよろしくお願い申し上げます。