2025年7月13日日曜日

永瀬卓「人形作品集 大和し思ほゆ」II

永瀬卓さんの新しい人形作品集が届きました。

ちょうど1年前の7/13より「平城宮いざない館」にて
『万葉挽歌〔レクイエム〕-人形からみる古の奈良-』展と題した展覧会で、永瀬さんのつくられた人形たちが多くの方々の目に触れることとなりました。

ブログの過去記事を読み返すとあの時の感動がよみがえってきます。

ブログ過去記事→内覧会/奈良倶楽部での小さな出会い/トークイベント/展覧会最終日/東京のまほろば館で展示

そろそろ1年経つんだなぁと懐かしく思い出していたところに、新しく制作された人形や手直しした人形が掲載された写真集第2弾が届いてびっくり!

「小さな出会いから大きな物語の御縁に感謝をこめて」
こちらこそ、そのご縁に関わらせていただき感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

作品集には、この一年に制作された新作の人形、写真集で初お披露目の人形、そして今までの作品を大幅に手直しされた人形など19体の作品が掲載されています。

永瀬さんより写真拝借と掲載許可をいただいて、新作の人形をご紹介させていただきます。
山吹の花を持つ高市皇子
堅香子の花を持つ水汲みの女性は役人の娘?
もう一体、堅香子の花を持つ人形も掲載されていて、そちらは最初の作品集に掲載の人形を手直しされたものだとか。(下段に画像有り)
萩の花を手に、笠金村の歌をイメージした人形
柿本人麻呂が愛した依羅郎女
源氏物語より浮舟
青衣女人
狭野茅上郎子(今上陛下や敬宮さまに似ているように思えますが)
坂上郎女はいざない館で2体の展示がありましたが、こちらの新羅尼僧理願の葬儀を執り行う坂上郎女は新作です。

手直しされた人形は・・・
有馬皇子
こちらの人形は表紙にもなっていますし、永瀬さんの処女作も有馬皇子、そして今までに5体の有馬皇子をつくられたそうです。(そのうち2体はいざない館で展示されていました)
最初の作品集にも有馬皇子の人形が掲載されているのですが、その人形を手直しされたのが第2集のこちらの人形です。(下段に画像有り)
中将姫さまも2体掲載されていて、こちらが手直しされたもの。
少し丸みをおびたお顔立ちのように思えます。

作品集の第1集の人形が第2集で手直しされて掲載されたものが幾つかあって、作者永瀬さんの心境の変化もあるのか、どの人形も優しく気品高くあたたかな情緒に溢れているように思えました。

スマホカメラで私が撮った写真ですが・・・
写真の左:第1集・右:第2集
堅香子の花を持つ人形も、写真の左:第1集・右:第2集に掲載。

その他に、いざない館で出された大友皇子、穂積皇子も手直しされて掲載されています。

人形作品集2冊と、いざない館での図録を奈良倶楽部のラウンジスペースに置いていますので、それぞれ見比べながらご覧いただけます。
ご宿泊の折に、どうぞお楽しみくださいませ。