2020年2月13日木曜日

奈良博「毘沙門天ー北方鎮護のカミ」

奈良国立博物館で開催中の特別展「毘沙門天ー北方鎮護のカミ」に行ってきました。
「毘沙門天」とは・・・奈良博サイトより抜粋すると
四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)は、須弥山世界の四方にいて、仏教世界や仏法を守るカミです。このうち北方を守護する多聞天は、「毘沙門天」の名で単独の像としても造像、信仰され、四天王のなかでも特別の存在でした。
近年、毘沙門天像の優品が相ついで発見され研究進展したことから、この展覧会では、従来知られている毘沙門天彫像の中から、とくに優れた作品を厳選し、それらを一堂に会することで、毘沙門天彫像の魅力を存分に味わうことのできる展覧会とする・・・とあります。
たくさんの毘沙門天像が一堂に会した会場内は、すごい人口密度(毘沙門天密度)が高くて濃密濃厚な世界でした。
音声ガイドの説明が、ほとんどの毘沙門天像に及び大変詳しい内容で、毘沙門天像に詳しくなくても十分楽しむことができました。
一堂に会した毘沙門天像はパンフの見開きにもドーンと。
毘沙門天のイメージとしては、宝棒や宝塔を持ち邪鬼を踏んだ姿があるのですが、中には・・・
躍動感あふれる毘沙門天像(弘源寺)や
妻子を伴った三尊像や
密教修法における調伏法に用いられた珍しい双身像とか。
東大寺の双身像↑は、口から出ている牙が繋がっていたり
地天女という女神の掌上に立っていたり。
今回の展覧会では、毘沙門天像の形容に焦点を当てたところが、入門者にはわかりやすいと感じました。
とにかく音声ガイドは是非借りてお聞きになってください。
::
特別展「毘沙門天ー北方鎮護のカミ」
会期: 令和2年2月4日(火)~3月22日(日)
会場: 奈良国立博物館 東新館・西新館 第1室
休館日:毎週月曜日・2月25日(火)
※ただし、2月24日(月・振休)は開館
開館時間:午前9時30分~午後5時
※毎週金・土曜日は午後7時まで
※入館は閉館の30分前まで