2024年9月29日日曜日

「きたまちといろ2024」⑤~ステージのご案内

きたまちといろ」のご案内⑤では
奈良公園バスターミナル2階レクチャーホールで行われる「といろステージ」と、転害門観光案内所で行われる「てんかつコンサート」についてご紹介します。

「といろステージ」
開催日時:10月5日(土)14:00~16:40
会場:奈良公園バスターミナル2階レクチャーホール
入場料:無料/入退場自由
プログラム:
14:00〜 和太鼓グループ宝亀殿 
14:20~ 奈良女子大学日本舞踊サークルさほ姫の会   
15:00~ 若草中学校吹奏楽部 ミニコンサート 
15:35~ 瑩実会 尺八・琴演奏 
16:10~ 花城文子琉球舞踊研究所 琉球舞踊
16:40頃 終了予定

「てんかつコンサート」
開催日時:10/4・10/5・10/6の18:00~
会場:転害門観光案内所
入場料:無料/入退場自由
プログラム:
10/4「四葉のクローバー」 ヴォーカル・バイオリン・ピアノ演奏 
10/5「ウクレレサークル 虹」 ウクレレ演奏
10/6「グリーングラス」 混声コーラス
※地域の方々によるミニコンサートです。
※転害門前広場では17:30〜19:30「きたまち宵あかり」が点灯


「きたまちといろ2024」③~きたまち宵あかり

きたまちといろ」のご案内③では
色とりどりの「といろランタン」の明かりが灯る「きたまち宵あかり」の点灯場所やランタンWSについてご紹介します。

「きたまち宵あかり」
開催日時:10/4・10/5・10/6の17:30~19:30
点灯場所:東大寺転害門前広場/東向北商店街・花芝商店街
             その他に「器人器人」さん周辺の路地・奈良県庁回廊前
参加費:無料
※10月4日17:15に転害門前広場にて点灯式を行います。

「といろランタン」作りのワークショップ
10月4日(金)13:00〜16:00 吉城園 お茶室
10月5日(土)14:00〜16:00 奈良公園バスターミナル2階情報広場

「きたまちといろ2024」④~吉城園のイベント

 「きたまちといろ」のご案内④では
吉城園で開催されるイベントを2つご紹介します。

「きたまち朝歩き」
開催日:10/4・10/5・10/6 の3日間
所要時間:8:30〜10:00
集合場所:奈良公園バスターミナル東棟1階・南側入り口に8:30に集合
参加費:1000円(当日現金で)
コース:奈良公園バスターミナル→近鉄奈良駅前→吉城園→みとりゐ池・南都八景「轟橋」「雲井阪」→奈良公園バスターミナル屋上
(当日、変更する場合があります)
知ってるようで知らない道やスポット、そして開園前の庭園へ朝の空気を味わいながら、倉橋みどりさんが案内します。
雨天決行/荒天中止

「といろランタンワークショップ&お抹茶で一服」
開催日時:10/4(金)13:00〜16:00
※予約不要
※お抹茶だけの参加費は和菓子付きで500円
※ランタンワークショップ1000円(サコッシュ付き1500円)
ご参加お待ちしています!

「きたまちといろ2024」②~各店舗企画

きたまちといろ」期間中(10/4~10/6)の各店舗企画ご案内。
特別メニューやお得なサービス奉納演奏など是非ご体験下さい。

◆「マールイミール
10/5(土)17:30~20:00
一年に一度の夜営業。

◆「カフェモカロン
10/4(金)と10/6(日)の11:00~14:00
きたまちといろ限定の特別メニューのランチです。

◆「器人器人
10/4(金)10/5(土)13:00~20:00
普段、18時までの営業でなかなかお仕事帰りなどにお立ち寄り頂けない器人器人ですが、この2日間は13時~20時までOPENいたします!
『といろランタン』のような器人器人の扉も一見の価値あり?!
路地の手前や路地奥の突き当りや入口の色硝子の扉前に『といろランタン』 を設置する予定です。
※「器人器人」お隣の「koharu cafe」2階で10/5(土)17:00~18:00にキャンドルヨガも開催されますよ→

10/4(金)10/5(土)10/6(日)の11:00~20:00
足ツボマッサージ 30分 3000円
申込は希望日時の12時間前までのオンライン予約

◆「鍼灸とりゐ
10/6(日)8:00~9:00
会場:奈良公園バスターミナル屋上
参加費:無料
申込:メールでkant@ab.auone-net.jpまで 
締切:前日10月5日(土)20時まで

◆「奉の日 氷置 晋 奉納ライブ」
10/4(金)18:00~18:30
会場:初宮神社
入場無料
今年で3回目となる奈良市観光大使・シンガーソングライターの氷置 晋さんの奉納ミニライブ。初宮神社にはといろランタンの点灯も…。 夜空に吸い込まれるような歌声を、神様と一緒にお楽しみください 。

2024年9月28日土曜日

「きたまちといろ2024」①~連携イベント

今年の「きたまちといろ」は10月4日(金)から10月6日(日)までの 3日間にわたり開催されます。 
開催まで一週間、ブログでのお知らせが遅れましたが

①連携イベントのご案内
②各店舗企画のご案内
③「きたまち宵あかり」点灯場所やランタンWSのご案内
④朝歩きや吉城園で開催されるイベントのご案内
⑤「といろステージ」「てんかつコンサート」のご案内

など、「きたまちといろ」期間中に開催されるイベントを、これから5回に分けてご案内していきます。

まずは①「きたまちといろ」連携イベントについて

◼️まぼろし縁日 ◼️
開催日時:10月4日(金)15:00-21:00
開催場所:奈良県庁回廊前  

◼️みんちが夜市◼️
開催日時:10月5日(土)10月6日(日)16:00-20:00 
開催場所:奈良県庁回廊前

◼️きたまちBOOK PARK◼️
開催日時:10月6日(日) 11:00-16:00 
開催場所:東向北商店街・花芝商店街 

◼️種々カレー帳 ◼️
開催日時:10月6日(日)16:00-20:00
開催場所:奈良県庁回廊前 

そして上記の「きたまちといろ」連携イベントとは別に
奈良県庁西側回廊では「奈良県食農博
県庁向かいの登大路園地では「奈良クラフトビール祭り
10/5(土)10/6(日)10:00~17:00に同時開催されます!

来週の土日は県庁界隈へ是非遊びにいらしてくださいませ!
※出店者情報は各イベントのリンク先(★)を参照ください。

2024年9月27日金曜日

10月のお出かけ情報②〜寺社伝統行事:前半

10月は「秋祭り」の季節。
ブログでは、9/27現在でわかる範囲を記載していますが、当日ご参拝予定の方はHPなどで今一度ご確認の上、お出かけください。


◇9/30  氷室神社「宵宮祭」17:00~
◇10/1 氷室神社御例祭」 
10:00 朝座の儀 /12:00 渡御 /13:00 御旅所祭(興福寺南大門址)
14:30 還御 / 16:00 夕座の儀 / 17:00 舞楽奉納 氷献灯
問合せ:0743-62-0900

◇10/3~10/5 西大寺光明真言土砂加持大法会
西大寺一門最大の法要。宗内僧侶の総出仕の下、本堂で光明真言の功徳で土砂を加持して、三昼夜続けて総回向の法要が営まれます。
昨年の詳細→(時間の参考に)
問合せ:0742-45-4700

◇10/5 手向山八幡宮「転害会」 
・10/4 17:00 宵宮祭 
・10/5 9:00 御本社祭典  神幸祭 / その後、舞楽奉納 
           御鳳輦ごほうれん渡御 12:00 転害門祭典
             15:00 還幸祭(於 御本社)
※雨天予報のため渡御、転害門祭典は中止、舞楽奉納は御本社で斎行
転害会「御鳳輦渡御」の様子→2019年 /2023年
問合せ:0742-23-4404
◇10/5 興福寺「塔影能
問合せ:0742-22-7755

◇10/8 10:00  法隆寺西円堂
「奉納鏡奉納大般若経転読法要」
問合せ:0745-75-2555

「万燈会」開催は18:00~
問合せ:0742-33-6001

◇10/8 20:00 奈良豆比古神社「翁舞」 
※2024年も一般公開されますが、後日にYouTube配信もあり
奈良豆比古神社 YouTubeチャンネル→

◇10/9  19:00~   奈良豆比古神社「神事相撲奉納」
2019年に拝見した様子→

◇10/9 10:00~ 春日大社重陽節供祭・献香之儀
※献香之儀は参拝所より拝観可
問合せ:0742-22-7788

◇10/12 19:00~ 八柱神社「題目立」
17歳の若者が中心になって行われる音楽や動作を伴わない
独特の節回しで語られる素朴な民俗芸能。室町時代から続く。
国指定重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化財に登録。
問合せ:0742-34-5369(奈良市文化財課)

◇10/11・10/12 鴨都波神社「秋季大祭」
問合せ:0745-62-2176

◇10/11・10/12 往馬大社「火祭り」
問合せ:0743-77-8001

問合せ:0746-42-0032

◇10/13 10:00~  談山神社 「嘉吉祭」 
問合せ:0744-49-0001

◇10/13  13:00~ 大峯山龍泉寺八大龍王堂大祭
問合せ: 0747-64-0001

◇10/14 三輪恵比須神社「例大祭」
問合せ:0744-42-6432

問合せ:0742-22-5511

◇10/15 10:00~  石上神宮「ふるまつり」
900年前から続く石上神宮で最も重要な祭典。
問合せ:0743-62-0900

2024年9月26日木曜日

10月のお出かけ情報①~秘宝秘仏公開

10月の奈良は秋の観光シーズン真っ盛りで、特別公開も目白押し!
お出かけの参考にしていただければ幸いです。

<<公開中の特別公開は・・・>>
◇~11/30 安倍文殊院秋の寺宝展
一般公開されていない金閣浮御堂の内陣を参拝できる。
問合せ:0744-43-0002

問合せ:0743-53-5023

<<10月より始まる特別公開>>

◆10/1~11/30 不退寺寺宝特別展
在原業平画像開扉、伊勢物語公開、古今和歌集、六歌仙の公開
問合わせ:0742-22-5278

◆10/1~11/30 9:00~16:00 大安寺十一面観音像特別開扉
癌封じの本尊として名高いです。
問合せ:0742-61-6312

◆10/1~11/30 9:00~16:30 浄瑠璃寺「秘仏吉祥天女像特別公開」
問合せ: 0774-76-2390

◆10/1~11/30  8:30~16:45  岩船寺「秘宝特別公開」
岩船寺三重塔初層特別開扉は10・11月の毎土日祝
(雨天・荒天時は塔開扉中止の場合あり)
問合せ:0774-76-3390

◆10/5 10:00頃(法要終了後)~16:00  東大寺 秘仏公開 
勧進所八幡殿「僧形八幡神坐像」
勧進所阿弥陀堂「五劫思惟阿弥陀如来坐像」
勧進所公慶堂「公慶上人坐像」
問合せ:0742-22-5511

◆10/5 9:00~15:00 五劫院「五劫思惟阿弥陀仏像」特別公開
問合せ:0742-22-7694

◆10/5~12/8 岡寺本堂内々陣お扉特別開扉
問合せ:0744-54-2007

◆10/5~12/8 9:30~16:00 長谷寺本尊大観音尊像特別拝観
◆10/5~12/8 9:30~16:00 長谷寺本坊大講堂特別拝観


◆10/8と10/26~11/4 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開」
※雨天、荒天時は中止
問合せ:0774-76-2390

◆10/12~12/1 金峯山寺「日本最大秘仏本尊特別開帳
問合せ:0746-32-8371
※10/13~10/26の18:00~20:00に夜間拝観ができます。
※一日200名限定/ 特別拝観料:大人2000円
※11/2・11/3・11/9・11/16・11/23にも夜間拝観あり。

◆10/13~10/14 寶山寺獅子閣特別公開
問合せ:0743-73-2006
 問合せ:0745-48-2001

◆10/17 9:00~17:00(法要13:00~) 興福寺南円堂特別開扉
問合せ:0742-22-7755

◆10/17と10/26~11/11  不空院不空羂索観音坐像」 
問合せ:0742-26-2910

◆10/17~10/23 福智院「宝冠の十一面観音立像」
問合せ: 0742-22-1358

◆10/19~10/27 法起院「長谷庚申 秘仏青面金剛像」
問合せ0744-47-8032

◆10/19~11/4  橘寺「聖倉殿特別公開」
問合せ:0744-54-2026

◆10/19~11/30 おふさ観音「秘宝生き人形 特別公開」
問合せ:0744-22-2212

◆10/19~12/1 9:00~14:30 室生寺「金堂特別拝観」
問合せ:0745-93-2003 

◆10/20 岡寺三重宝塔壁画特別公開
問合せ:0744-54-2007

◆10/20  13:00~16:00 南明寺「本堂特別公開」 
阪原町営農組合開催「コスモス祭り」に合わせての「本堂特別公開」
・15:00から住職による仏像等の解説(1時間ほど) 
・3月の法要のみに奉掛する「涅槃画」(江戸時代)と、通常は内陣に安置している四天王像(平安時代)を外陣に安置、間近で拝観可能
・拝観料500円
・先着30名に営農組合が作った草餅(1個)と仏壇清掃用の布巾を配布

◆10/21~10/23 唐招提寺礼堂「金亀舎利塔」特別公開 
解脱上人貞慶が始めた800年来の伝統行事「釈迦念仏会」の
特に21・22日の昼の法要(14:00~)後に
国宝の金亀舎利塔が間近に拝観できる。
問合せ: 0742-33-7900

◆10/22~11/22  法隆寺夢殿救世観音特別開扉
問合せ:0745-75-2555

◆10/23~11/10 霊山寺薬師三尊像、秋薔薇と秘仏宝物展
バラ庭園 8:00~17:00 本堂(秘仏宝物展)10:00~16:00
問合せ:0742-45-0081

◆10/23~11/30 9:00~17:00 長岳寺大地獄絵開帳
住職による現代風絵解き説法も随時行なわれます。
問合せ:0743-66-1051

◆10/25~11/11  法華寺「十一面観音像特別開扉」
◆10/25~11/11  法華寺「慈光殿特別公開」
問合せ:0742-33-2261

◆10/25~11/11 海龍王寺「十一面観音像特別開扉」
弘法大師筆「隅寺心経」なども特別公開
問合せ:0742-33-2261

◆10/25~11/15  西大寺「愛染明王像特別開扉」
問合せ:0742-45-4700

◆10/25~11/24  榮山寺「本尊 薬師如来特別開扉」
◆10/25~11/24  榮山寺「八角円堂内内陣装飾画特別拝観」
問合せ:0747-24-0065

◆10/26~11/4 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開」
※雨天、荒天時は中止
問合せ:0774-76-2390

◆10/26~11/4 海住山寺「国宝五重塔特別開扉」※雨天、荒天時は中止
◆10/26~12/1 海住山寺「寺宝特別公開」
問合せ:0774-76-2256

◆10/26~11/10 薬師寺「秋の特別拝観」
・玄奘三蔵院伽藍・食堂・慈恩殿の三大壁画特別公開
・東塔・西塔の特別開扉
問合せ:0742-33-6001

◆10/26~11/10  信貴山朝護孫子寺
信貴山縁起絵巻特別公開・延喜加持の巻
問合せ:0745-72-2277

◆10/26~11/11 不空院不空羂索観音坐像」 
問合せ:0742-26-2910

問合せ:0742-23-1376

2024年9月24日火曜日

二月堂夕景*

9月24日
お彼岸が過ぎて、一気に秋になりましたね。

今日は雲が厚くて、多分綺麗に焼けないかもと思いながら、たまたま時間があったので夕刻に二月堂まで上りました。 






真っ赤には焼けなくても、雲の様子や、刻一刻と変わっていく空の色を見ているだけで、ここにいるだけで癒されていく……不思議な力を持つ場所ですね、二月堂。

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能登、輪島の大水害・・・
元日の地震で被害を受けたところを少しずつ復旧して、ようやくこれからという時に、また何もかも流されて・・・大きなダメージを受けてもう成すすべもないと傷心されている様子を見て、心が痛みます。
被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。
小さな力かもですが、自分にできることをしていきたいと思います。

2024年9月22日日曜日

「東大寺講堂・三面僧坊跡」現地説明会

東大寺境内整備事業の一環として進められている 「講堂・三面僧坊跡」の遺構と景観の保全。

僧坊跡を流れる小川からの水によって基壇の土が流され、露出している礎石もあるため、護岸整備工事が2021年11月より行われています。

護岸工事前に行われた発掘調査では、奈良時代の創建当時の図面(正倉院に残る「殿堂平面図」)通りの場所に礎石が見つかり、古文書の記録通り3度の焼失がわかる火災跡が礎石や地層から見つかっています。


9月21日、発掘調査現地説明会が行われたので行ってきました。

毎日新聞に載っていた発掘地点の図がわかりやすいのでご覧ください。↓講堂跡東側が今回の発掘現場です。
いただいた資料↓

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では、現地で説明されたことをメモしておきます。

礎石12の横の「地覆」の上には壁か扉があったと考えられ、赤くなっているのは焼けた跡である。↓

礎石11は、凝灰岩製で四角い形。その上に丸く黒くなっているのが柱の焼けた跡(炭化した跡)↓

礎石10の右横に変わった形の礎石が見えるのは柱を受ける台で、回廊の跡では?と推測されています。↓

礎石9の西横の凝灰岩の石列は扉か塀で、よく焼けていて2回以上の火災の確認ができる。↓

礎石7を支える石が見え、地面が削られ礎石が出て来てる。↓

礎石4は小さく、川の流れで北にずれている。↓

礎石1の西側(写真↓では左側)に排水溝を確認。
最後の火災で焼け落ちた瓦が埋まっている。↓
礎石1の上部の方には、3度の火災の跡がよくわかる色の違う地層が確認できる。↓

礎石1~5が東西に並んでいる北側エリア↓
↑人の身長から見て、この辺りの今の地表は、礎石に約1mほど土が堆積していることがわかります。
三面僧坊の礎石より1m高くなった現代の標高は102mだそうで、今も地表に礎石が見える講堂跡の標高は101m。
つまり、三面僧坊の地下の礎石と講堂跡の地表の礎石の標高は同じということで、今いる三面僧坊は、目と鼻の先の講堂跡より1mも高いということに驚きました。

木の根が遺構を侵食していることがよくわかります。↓

平安時代や室町時代の皿なども出土して展示されていました。
「おろし皿」の欠片も

創建当時に書かれた「殿堂平面図」によると、講堂の大きさは幅54m、奥行き約28・5mの大きな建物だったようです。
講堂と回廊でつながった僧坊は、幅221m、奥行き126mのさらに巨大な建物とされ、高僧が住む内側の大坊と、高僧の身の回りの世話をする僧が住む外側の中坊に分かれていて、1000人以上が暮らしていたそうです。

講堂・三面僧坊は、917年(失火)→再建、1180年(平家焼き討ち)→再建、1508年(失火)の3度の火災記録が残されています。
今回の発掘で、3種類の焼土からなる地層も見つかり、僧坊が3度焼失したことが改めて確認できたことを見せていただきました。

この辺りは、奈良倶楽部から一番近い東大寺境内でもありよく歩くところなので、整備工事の進捗具合もよく目にしていました。
傍から見て、新たに作られた水路が風景に馴染めないように感じたり、樹木が伐採されるたびに淋しく思ったりしていましたが、木の根や小川の流水からの遺構の浸食の酷さを具体的に知ることができ、遺構を後世に残していく大切さを理解することができました。

今回は三面僧坊の東側の発掘調査でしたが、西側あたりもいずれはされるのでしょうか?新たな発見を知ることができればいいですね。

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おまけの画像

当日、朝のお散歩風景でした。

2024年9月20日金曜日

ノルウェイの友人ファミリーと奈良で再会*

長いパンデミックがあったので、またこうして再び会えるとは思っていなかったノルウェイの友人夫婦。

夫が高校時代に留学していたアメリカで出会った、留学生仲間のマイブレット。このブログにも、2012年に奈良に来てくれて38年ぶりに再会したこと()や、2014年に私達がノルウェイに旅してお世話になったこと()を綴っています。

今回は、マイブレットたちがホストファミリーをしていた18年前に、日本から留学していたナナさんの結婚式に参列するため来日されました。当時、ナナさんと同じように高校生や大学生だったマイブレットの息子さん達も家族を連れての来日で、最後の滞在を皆さんで奈良で過ごしてくれました。

到着した日の夕方は、犬の散歩も兼て二月堂へ夕焼け散歩。
綺麗な夕焼けが見られてよかった!
夜は奈良倶楽部でウエルカムパーティ。
この時に「天平萌ゆ」の中の修二会の映像を流しながら、修二会についてお話しをする時間を作りました。
「なんでまた修二会について?」と思われることでしょうが、私の好きなものだと、夫がマイブレット達に紹介したかったようです。
ということで、東大寺公式サイト英語版を参照にコンパクトにまとめたレジュメを配って、海外の方でもわかりやすいビジュアルなものといえばどうしてもお松明や達陀になりますが、何とか解説しながら、修二会がなぜ行われるのかなどの全体像も含めて、お松明の火の玉の大きさに畏怖や驚きを感じてもらえたように思います。・・・でも、彼らが一番興味を持ったのは「達陀帽戴かせ」でのお子様達の可愛らしさ!あらためて見ると、小さなお子様達の表情豊かなこと。
ウエルカムパーティの余興が、「修二会の映像を見ながらの解説」というのも、乙なことでした。
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翌日は夫のガイドで、早朝6時から奈良公園を自転車で回り
朝食の後には、大阪からナナさんもやってきて、私のガイドで正倉院や大仏殿、吉城園に行きました。
講堂跡↓では、こちらのニュースの現場も見て
大仏殿では大仏様の鼻のあなくぐりも
吉城園では日本庭園やお茶室に感嘆の声!
入場無料で、それでいて園内はとても静かな吉城園は、観光案内のちょっとした穴場かもしれません。
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その後、私はここで別れて奈良倶楽部に戻り、ナナさんのアテンドで皆さんは奈良駅周辺でお茶したりお買い物したり。
お裁縫が得意な人は手芸店の「糸手毬」に行きたいとか、子ども達は小動物カフェとか、大人は着物ショップとか、そして夕方には、私がお稽古している「山村御流いけばな展」が近鉄百貨店で開催しているので、そちらへも行ってきました。
お庭にたくさんの花々を育てているマイブレットが、日本の生け花に興味を持って、中でも山村御流の楚々とした美しさに感動してもらえたのは嬉しいことでした。
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夜はきたまちの「がじゅまるの木」で沖縄料理を堪能。
美味しい美味しいとみんなに喜んでもらえて、お店選びをどうしようか迷っていた夫もほっとしたようです。
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3日目、長男ファミリー、次男夫婦は一足お先に帰国の途へ。
長男ファミリーの男の子達二人、8歳と6歳はポケモンが大好きでポケモンカードもたくさん持っているそう。でも一番最新のはまだかもしれないと、コンビニで買ってプレゼントしたら、日本語のカードがレアだったらしくとても喜んでくれました。
6歳男子は、日本代表・堂安選手のユニフォーム着用のサッカー好き。
街中で、サッカーナラクラブ応援の自販機を見つけて記念撮影も。
そして最後にこんな素敵なメッセージも贈ってくれたのです。
日本語で書いてあって、どこで教えてもらったんだろうと、Google翻訳で尋ねてみたら・・・それ(Google翻訳)を見て書いたのって!

ほぼ100%近くお世話になったGoogle翻訳さん。このアプリでなんでも会話できるかもだけれど、やはりちゃんと勉強した方がいいですね。
かつて海外旅行に行くたびに、もっと英語を勉強しておけばと、同じことを繰り返して思っていましたが、久しぶりの交流でやっぱり同じことをつぶやいてしまいました。

それにしても、50年前に出会って、その後まだ3回しか会ってなくても、こうして家族ぐるみでお付き合いできるのも有難いことですね。
「今度はまたノルウェイに来てね」「次はノルウェイに行くね」
この言葉が実現しますように。それまで元気で生きましょう!

今日のブログは、個人的な内容となりましたが、長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。

2024年9月19日木曜日

11/17「朝歩き」ツアー再募集開始

台風の影響で中止になった、「ちとせなら」主催の『地元女将とディープに歩く!東大寺“朝歩きのススメ”』ツアーですが、2024年11月17日(日)に再開催されることになり、再募集が始まりました。

前回お申込みのお客様優先で、ほとんどのお客様がもう一度お申込み下さったようで、本当にありがとうございました。
今のところ、若干(5名様程)の枠が残っているそうで、もし気になる方がいらっしゃいましたら、この機会によろしくお願いします。
ただ、奈良倶楽部宿泊の方がすでに満室になってしまいましたので、お申込みいただけるのが近郊の方になってしまいます。

11月は二月堂の鐘が朝6時に撞かれますので、集合時間は5時40分、解散時間は8時頃の予定で、ご宿泊者の朝食は8時半頃になります。

三社池から御蓋山

日の出の時間も、秋分の日を過ぎて一気に遅くなり、夜明け前からの朝歩きとなりますが、ちょうど紅葉も見頃と思いますので、朝陽に輝く秋色の奈良公園をご一緒に歩きましょう。
どうぞよろしくお願いします。

睡神社
                           

「ちとせなら」
地元女将とディープに歩く!東大寺“朝歩きのススメ”
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