2025年5月10日土曜日

春日大社「献茶祭」

5月10日 春日大社「献茶祭
神前に茶を奉納する「献茶祭」は、表千家(不審庵)、裏千家(今日庵)、武者小路千家(官休庵)の三千家家元が毎年交代でご奉仕されています。



この時期の青葉若葉が美しい春日大社にお参りできる楽しみもあって、一昨年昨年に続いて今年も参加させていただきました。

早い目に到着して献茶祭まで小1時間ほどの間に、まずは、春季特別展「華やぐ春に絵画を楽しむ 春日大社の屏風・絵巻・掛軸」が開催中の国宝殿を先に見学します。

展示品の中でも、江戸時代に描かれた「桜花流水図屏風」が、大阪市美の「日本国宝展」で観た、智積院の「桜図」と同じように胡粉で桜花を表現していて、作品の美しさやダイナミックさも似ていて、いいものを拝見させていただけました。
また、春日社と縁の深い復古やまと絵の名手 冷泉為恭れいぜいためちかのほとんど公開されたことのない作品が紹介されていて、こちらも非常に見応えがありました。

さて、そうこうするうちに11時となり「献茶祭」を直会殿から見学いたします。
今年は武者小路千家・千宗屋若宗匠がご奉仕でした。
Instagramでフォローしているのでテンション爆上がり💕)

始まる前に一枚パチリ。
立ち見できる場所を確保して、ご奉仕される様子を遠目ながら拝見させていただきました。
「献茶祭」の様子は春日大社のXでご覧になれます。

「献茶祭」の後は武者小路千家一門による拝服席へ。
桂昌殿、貴賓館、感謝共生の館での三席と景雲殿での点心席。
写真はほとんど撮っていませんし、お道具についても知らないことばかりで詳しくはありませんが、それでもとても楽しくお席を廻ることができました。

よく知らない中でも印象に残っているのは、横浜の先生のお席だった桂昌殿で、お仕覆の裂地が横浜の向こうの鎌倉の鶴ヶ岡間道という裂地を使ってあって、これは好みだと心そそられました。

感謝・共生の館は岐阜の先生のお席で、長良川の鵜飼で使う籠が花籠に。お軸も鵜と鮎が描かれたもの等々、テーマに沿ったお道具の由来を教えていただき、知らないことを知る楽しみにも浸る一日でした。